チラシによる効果とは?集客率を高めるコツと作り方を紹介
「チラシを使って集客したいけれど、本当に効果があるの?」
「効果的なチラシはどうやって作ればいいの?」
地域住民や特定のターゲット層に認知度を広げるのによく使われるチラシですが、上記のような疑問から利用を躊躇している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、チラシによる集客効果を数値で示しながら、反響率を高めるコツや効果測定の方法についてわかりやすく解説します。チラシを使って効率良く集客したい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
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「チラシデザインを作成したいけど、何から始めれば良いか分からない」という方は、ぜひ株式会社ラインにご相談ください。
チラシによる効果|一般的な反響率は0.3%
チラシによる反響率(集客率)は、一般的に0.01~0.3%程度※とされています。この数字を見ると、やや低めに感じるかもしれません。しかし、これはチラシが効果的でないという意味ではありません。
ポイントは、チラシの制作や配布方法次第で反響率を大きく向上させられるという点です。たとえば、ターゲット層に響くデザインやキャッチコピーを取り入れ、配布エリアを適切に選定することで、反響率が改善します。実際に、あるイベントでは効果的なチラシの作成と配布戦略を採用した結果、集客率が150%アップした事例も報告されています。
チラシは、地域密着型のプロモーション手法として高いポテンシャルを持ちます。後述する「集客のコツ」を取り入れることで、反響率の向上が期待できるため、ぜひ効果的なチラシ制作を検討してみてください。
※あくまで目安で、チラシの条件によって反響率は異なります。
チラシによる広告効果・メリット
チラシの広告効果・メリットについては、以下の3つが挙げられます。
- 商圏エリアに効率よく訴求できる
- インターネットを閲覧しない人にも訴求できる
- コストを抑えて集客できる
これらの条件に当てはまる場合は、チラシを作成して配布することで効率的な集客を目指せます。
商圏エリアに効率よく訴求できる
商圏エリアとは、店舗やサービスにとって見込み顧客が多く集まる地域のことを指します。業種によって商圏エリアは異なり、たとえば以下のように設定されます。
- コンビニ・小売店:徒歩5分圏内
- フィットネスクラブ:徒歩10分圏内
- 飲食店:徒歩15分圏内
- 専門店:車・電車で30分圏内
※あくまで一例で、実際の条件によって店舗ごとに商圏エリアは異なります。
チラシは、これらの商圏エリアをターゲットに効率よく配布できるため、見込み顧客に直接アプローチが可能です。たとえば、飲食店が徒歩15分圏内の住宅街にチラシを配布すれば、近隣住民が店舗を訪れるきっかけとなり、集客の即効性が期待できます。
また、商圏内の住民は日常的にその地域で生活しているため、リピーターや固定客としての獲得にもつながりやすいのが特徴です。チラシを活用し、商圏エリア内で効率的な宣伝を行うことで、費用対効果の高い集客が期待できます。
インターネットを閲覧しない人にも訴求できる
チラシの広告効果として大きなメリットは、インターネットを閲覧しない人にも訴求できる点です。デジタル広告が主流になりつつある現代でも、すべての人がインターネットを利用しているわけではありません。特に高齢者層はインターネットの利用頻度が低く、チラシのような紙媒体に効果が期待されます。
チラシの利用が効果的と考えられるサービスの一例は以下のとおりです。
- 福祉サービス・介護施設
- 整骨院・マッサージ
- 家事代行サービス
- カルチャースクール
高齢者層は働き盛りの世代と比べて時間的余裕があるため、ポストに届いたチラシにじっくり目を通す機会が多いのが特徴です。また、手元に残るチラシは繰り返し目にすることができ、単純接触効果による反響率向上も期待できます。
単純接触効果とは、同じ情報に繰り返し接することで親近感や信頼感が生まれやすくなる心理現象のことです。何度も目にすることで興味を持ち、「試しに利用してみよう」と行動につながる可能性が高まります。
コストを抑えて集客できる
チラシは、他の広告手段に比べ、ターゲットを絞って小規模な配布ができるため、予算を抑えながら効率的に情報を届けることができます。
主な広告の費用相場は以下のとおりです。※
テレビCM | 50万~数千万円/クール(出演者や放送時間帯による) |
---|---|
雑誌広告 | 50万~300万円/件 |
リスティング広告 | 30万~50万円/月(少額からの設定も可能) |
SNS広告 | 30万円前後/月(少額からの設定も可能) |
チラシ広告 | 5万~15万円/万枚(ポスティング費用含む) |
※あくまで目安で、部数など広告出稿の条件によって実際の費用は異なります。
チラシ広告は制作費や配布費用を含めても比較的安価であり、テレビCMや雑誌広告のように高額な予算を必要としません。さらに、配布エリアや枚数を自由に調整できるため、費用対効果を高めやすいのが特徴です。
また、チラシの制作からポスティングまでプロに依頼しても、他の広告手段よりコストがかからない可能性があるため、限られた予算で集客を目指す中小企業や自営業の方にもおすすめです。
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チラシによる集客効果を高めるコツ
チラシ集客で効果を高めるコツは、以下の8つです。
- チラシ配布の目標を明確にする
- ターゲットを絞る
- 興味を引くキャッチコピーを入れる
- 5W1Hを意識して作成する
- 画像やイラストを上手く活用する
- Zの法則を意識して作成する
- エリアやサービスに合わせて配り方を工夫する
- 制作会社に依頼する
上記のコツは、すぐに実践できる方法です。「期待するチラシの効果が得られない」と感じている場合は、上記を見直してみることをおすすめします。
チラシ配布の目標を明確にする
チラシによる集客効果を高めるためには、チラシ配布の目標を明確にすることが大切です。目的をはっきりさせることで、訴求すべきポイントが明確になり、より効果的なチラシが作成できます。
チラシ配布の主な目的の例としては、以下が挙げられます。
- 商品やサービスの販売促進
- 自社ブランドの認知度向上
- 店舗やイベントの集客
- リピーターの獲得
- 見込み客の問い合わせ誘導
目的が異なれば、チラシに盛り込む内容や訴求方法も変わります。たとえば、販売促進が目的であれば、商品の魅力や価格、特典などを強調し、購入を促すデザインが効果的です。一方で、リピーター獲得が目的の場合は、次回利用につながるクーポンや特典情報を掲載することで、再来店を促進できます。
チラシ制作前に目的が不明確だと、伝えるべき情報がぼやけ、ターゲットに刺さらない内容になる恐れがあります。結果として集客効果が出にくく、コストの無駄にもつながる可能性があるため、チラシを作成する前には「何を達成したいのか」を明確に設定し、目的に合わせた訴求ポイントを意識しましょう。
ターゲットを絞る
ターゲットを細かく絞り込むことで、チラシの内容に一貫性が生まれ、訴求力が高まります。その結果、集客率の向上に繋がる可能性があります。
ターゲットを絞る際のポイントとしては、以下の要素が挙げられます。
年齢層 | 若年層、働き盛りの世代、高齢者など |
---|---|
職業・収入 | ビジネスマン、主婦層、富裕層など |
家族構成 | 独身、夫婦のみ、子育て世帯など |
居住地域 | 独身、夫婦のみ、子育て世帯など |
ライフスタイル・趣味 | 健康志向、旅行好き、スポーツ愛好者など |
ターゲットを絞るためには、自社の既存顧客や競合他社の顧客層を分析し、上記の要素を明確にすることが大切です。たとえば、ファミリー層をターゲットにするなら「子育て世帯向けの特典」を盛り込み、高齢者向けなら「文字の大きいデザインや健康関連サービス」を訴求するなど、ターゲットのニーズに合わせた内容を作り込むことができます。
このように、ターゲットをしっかりと絞り込んだ上でチラシ制作に取り組むことで、チラシのデザインやキャッチコピー、伝えるべき情報が自然と絞り込まれ、ターゲットの興味を引くチラシ作成が可能になります。
興味を引くキャッチコピーを入れる
キャッチコピーは、チラシに目を通してもらえるかどうかを左右する最初の要素のため、興味を引くキャッチコピーを入れることで、チラシに目を通してもらえる確率が上がる可能性があります。
人はチラシの印象を3~5秒で判断するといわれており、興味を引くキャッチコピーがなければ、内容を見ずに捨てられてしまうことも少なくありません。そのため、短時間で相手の心を掴むコピー作りが重要になります。
キャッチコピー作りのポイントは以下のとおりです。
- ターゲットの悩みやニーズに注目する
- 訴求したい商品やサービスの強みをピックアップする
- 理想は13文字以内、長くても25文字以内に収める
- 最も目に付くサイズやフォントを意識する
たとえば「今だけお得!」「無料体験実施中!」など、簡潔で訴求力のあるフレーズは、読む人に「気になる」「詳しく知りたい」と感じさせます。ターゲットの悩みや興味に寄り添ったキャッチコピーを考え、強みを明確に伝えることで、チラシを見てもらえる確率が格段に上がります。
5W1Hを意識して作成する
チラシ集客で効果を高めるためには、5W1Hを意識してチラシを作成しましょう。5W1Hを考えることで、方向性が明確になり訴求ポイントが伝わりやすくなります。
- Why(なぜ)
- Who(誰に)
- What(何を)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- How(どうやって)
上記の中でもWhoやWhatに関しては、多くの人が意識していますが、Howで差別化できていないことも多く、Howでユーザーにメリットを与えられれば、集客率をさらに大きく上げられる可能性があります。
画像やイラストを上手く活用する
チラシ集客で効果を高めるためには、画像やイラストを上手く活用するのもおすすめです。視覚的な要素を取り入れることで、一瞬で内容が伝わりやすくなり、受け手の興味を引く効果が期待できます。
画像やイラストを使用する際には、なんとなく掲載するのではなく、訴求したい商品やサービスと関連性の高いものを選びましょう。特徴や他社と異なる部分などを強調することで、ユーザーも「利用するメリットは何なのか」を理解しやすくなります。
また、画像やイラスト、文字を詰め込み過ぎないよう注意することも大切です。適度な空間(余白)を作ることで視認性が向上し、情報がスムーズに伝わります。余白があることで、画像や文字が引き立ち、読み手がストレスなく内容を把握できるため、反響率の向上が期待できます。
Zの法則を意識して作成する
チラシ集客で効果を高めるためには、Zの法則を意識して作成しましょう。Zの法則とは、Zの字のように「左上→右上→左下→右下」の順番でユーザーの視線が動くことを指します。これは、人が紙面や画面を見るときの自然な視線の動きとされています。
チラシ作成では、この視線の流れを意識することで、読み手が重要な情報をスムーズに理解しやすくなります。違和感なく読めることで、より長い時間目を通してもらえる可能性が高まり、行動を起こしやすくなります。
エリアやサービスに合わせて配り方を工夫する
チラシの集客効果を高めるには、エリアやサービスに合わせて配り方を工夫することが大切です。ターゲットや目的に応じた配布方法を選択することで、効率的に集客へとつなげられる可能性が高まります。
以下は主なチラシ配布方法とその特徴です。
配布方法 | 特徴 |
---|---|
ポスティング | 地域密着型のサービスに最適。住宅街や商圏エリアに直接届けられる。 |
街頭配布 | 駅前やイベント会場などでターゲット層に直接手渡しできる。認知度向上に効果的。 |
設置配布 | 店舗や施設にチラシを置くことで、興味を持った見込み顧客に届きやすい。 |
新聞折込 | 大規模に配布できるため、広範囲の集客に有効。ただし新聞購読者に限られる。 |
たとえば、地域に根付いた飲食店や美容室なら商圏エリアに直接チラシを投函できるポスティング、イベントやセールの告知の場合は街頭配布がより効果を期待できると考えられます。また、コストと効果を踏まえて最適な方法を選ぶことで、無駄なく集客率を高められます。
制作会社に依頼する
チラシの集客効果を高めるには、制作会社に依頼することも一つの有効な手段です。集客率の高いチラシを作成するには、デザイン性やマーケティングの知識、ターゲットに合わせた訴求力が求められますが、これらのスキルを社内で確保するのは難しい可能性があります。
そのような場合は、プロの制作会社に依頼することで、より高品質なチラシの作成が期待できます。制作会社では、デザインの専門知識を活かして視覚的に魅力あるチラシを作成し、ターゲット層に合わせた効果的な構成を提案してくれます。また、依頼先によっては配布方法や効果測定のアドバイスも含めてサポートしてもらえる場合もありますので、依頼する際にはサービス内容を事前に確認することをおすすめします。
株式会社ラインでは、経験豊富なプロのデザイナーがノウハウを元に、より反響の得られるチラシデザインのご提案、制作を行っております。また、ターゲットの絞り込みや最適な媒体のご提案、実施後の効果測定まで、すべての業務をお任せいただけます。社内での対応が難しい場合や初めてチラシによる集客を行う場合など、一から丁寧にご説明させていただきますので、まずは一度お気軽にご相談ください。
チラシの集客率を測る際のポイント
チラシの集客率を測る際のポイントは、以下の2つです。
- 反響数を集計できる仕組みを作成する
- 反響数から集客率を計算する
チラシの集客率を上げるためには、正しい数値を測定する必要があります。正しい集客率を集計すれば、何を改善すべきかが明確になります。
反響数を集計できる仕組みを作成する
反響数とは、チラシ配布によりお客様から商品やサービスの購入、来店やお問い合わせなどの反応があった割合を指します。チェックする方法としては、下記のような方法で行います。
- チラシクーポン券の利用
- チラシに印刷したQRコードのアクセス数
- キャンペーンコードの利用
- お店に来た人に直接アンケートを取る
クーポン券やキャンペーンコードを利用すれば、お客様の正確な反響数を計算できます。アンケートは断られてしまうことも多いため、お客様にメリットを感じてもらった上で反響数の集計に役立てることも大切です。
反響数から集客率を計算する
反響数が集計できたら、次は集客数を計算します。チラシ集客率は、下記の計算式で求めます。
反響数÷チラシの配布枚数×100=集客率(%) |
たとえばクーポン券のついたチラシを10,000枚配布します。そのチラシを持参してサービスを受けた人が30人いたとしたら、以下の計算式で集客率を求めます。
30÷10,000×100=0.3 |
上記の計算式から集客率は0.3%です。
チラシを配布したら、その都度集客率をチェックしましょう。集客率の目安は0.01%〜0.3%※とされており、チラシを10,000枚配布した場合、1人〜30人程度のリアクションがあったという計算になります。
まずは0.01%〜0.3%※を目標にしてみましょう。(但し、業種や条件によって集客率の基準は異なります。)この範囲内での反応はチラシとのコストパフォーマンスが合っているため、一つの判断基準となります。さまざまな工夫によって集客率は大きく変わるので、定期的に調べるようにしましょう。
※あくまで目安で、業種や条件によって集客率は異なります。
チラシ制作のコツを抑えて集客率アップ!難しい場合は制作会社も活用しよう
チラシは、地域密着型のプロモーション手法として高い集客力が期待できるツールですが、ただチラシを配るだけでは、広告効果は期待できません。
反響率を高めるコツや効果測定の方法について理解した上で、よりターゲットの興味を引くチラシ集客を目指しましょう。社内での対応が難しい場合は、制作会社に依頼することも有効な手段としておすすめします。
より効果的なチラシ集客をお考えの場合は、株式会社ラインにご相談ください。株式会社ラインでは、過去の豊富な実績をもとに、プロのデザイナーがより反響の高いチラシデザインをご提案いたします。また、チラシの効果を生かせるポスティングなどの媒体選定から効果測定まで、すべての業務をお任せいただけますので、社内にリソースがない場合などもぜひ一度ご気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
ライン編集部
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