チラシ作成のコツは?目を引くデザインの基本を初心者向けに解説
チラシは、商品やサービスの広告方法として代表的なツールですが、効果的なチラシの作り方を知らなければ、チラシを作成する費用や時間が無駄になってしまう可能性があります。反対に、チラシ作成のコツを知っているかどうかで、広告効果は大幅に変わる可能性があります。
本記事では、初心者の方でも簡単に取り組めるデザインの基本を分かりやすく解説します。作成前に知っておきたいポイントを具体的にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
\チラシデザインを作成したいとお考えの方は/
「チラシデザインを作成したいけど、何から始めれば良いか分からない」という方は、ぜひ株式会社ラインにご相談ください。
【準備編】チラシ作成のコツ4つ
チラシ作成におけるコツは、以下の4つです。
- 5W1Hを明確にする
- チラシの配布形態を明確にする
- チラシのフォーマットを決める
- チラシ作成に必要な素材を集める
チラシを作成する上で、上記のコツを理解していなければ、的確なアプローチや効果的な宣伝ができない恐れがあります。チラシ広告によって自社の商品やサービスの売り上げを上げるためにも、コツを理解した上で効果的なチラシを作成しましょう。
5W1Hを明確にする
チラシを作成する際のコツは、5W1Hを明確にすることです。チラシ作成の目的を明確にしていなければ、作成途中で方向性がぶれてしまい、最終的に何を伝えたいのかがわからなくなってしまいます。
5W1Hとは「情報を整理し、分かりやすく伝えるためのフレームワーク」で、具体的には以下のようなポイントをはっきりさせます。
Who(誰が) | 企業名や主催者を明記することで信頼感を与える |
---|---|
What(何を) | 提供する商品・サービスやイベント内容を具体的に記載する |
When(いつ) | 日時が明確であると行動を起こしやすい |
Where(どこで) | 場所やアクセス方法を分かりやすく記載することで混乱を防ぐ |
Why(なぜ) | 特典や参加するメリットを伝えることで興味を引く |
How(どうやって) | 申し込み方法や問い合わせ先を具体的に案内し、行動につなげる |
この枠組みを使用することで、読み手に必要な情報をスムーズに提供でき、理解度や行動率が向上します。5W1Hが曖昧だと、顧客が必要な情報を見落とし、行動につながらない恐れがあるため、簡潔かつ明確に情報を伝えることが大切です。
チラシの配布形態を明確にする
チラシを作成する際のコツとして、チラシの配布形態を明確にするということが挙げられます。チラシの配布形態には様々あり、同じチラシでも配布形態によって広告効果が異なります。チラシの配布形態として、代表的なものは下記のとおりです。
- 新聞折込
- ポスティング
- 街頭での手渡し
- 電子チラシ
チラシの配布形態は様々ありますが、ターゲットや目的をもとに配布形態も決めておく必要があります。配布形態によって、訴求しやすい層と訴求しにくい層があります。そのため、チラシを作成する際には、配布形態も明確にした上でチラシ作成を行いましょう。
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チラシのフォーマットを決める
作成するチラシのフォーマット(サイズやファイル形式、カラー・モノクロ設定等)を決めることは、情報を整理し、伝えたいメッセージを効果的に届けるために重要です。事前にフォーマットを決めておくことでデザイン作業が効率化し、見やすく魅力的なレイアウトが作成できます。
また、フォーマットを決めずにチラシを作成してしまうと、印刷の段階で手間取ってしまう可能性があります。特に、外注で印刷業者を利用する場合は、入稿規定を必ず事前に確認する必要があります。
チラシ作成に必要な素材を集める
チラシ作成に必要な素材を事前に集めておくことで、スムーズに作業を進められます。素材が揃っていないと、作成途中で追加の情報を探す必要が出てきて時間や労力が無駄になってしまう可能性があります。
チラシは主に「文字素材」と「画像素材」で構成され、これらの素材を目的とターゲットを意識しながら適切に組み合わせることで効果的なチラシを作成できます。
画像素材
高品質な画像は、チラシのビジュアル的な魅力を高めるために重要です。商品写真、店舗外観、サービスの利用シーンなど、伝えたい情報を補完する画像を用意することで、文字だけでは伝わらないイメージを顧客に伝えられます。
- メインの写真やイラスト
- 商品やサービスなどの説明に添える画像 など
文字素材
文字素材には、キャッチコピーや商品説明、キャンペーン情報、問い合わせ先などが含まれます。これらは顧客に伝えたいメッセージの核となる部分になります。特にキャッチコピーは、顧客の目を引き、内容に興味を持ってもらうための重要な要素になりますので、目的とターゲットを意識しながら適切なキャッチコピーを用意しましょう。
- タイトルや説明文
- キャンペーン情報
- 価格
- 問い合わせ先 など
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【構成・レイアウト編】チラシ作成のコツ3つ
チラシ作成における構成・レイアウトのコツは、以下の3つです。
- 少ない情報量で見やすさを第一に考える
- 重要度の高い情報を目立つ位置に配置する
- 余白を有効に使う
チラシの構成やレイアウトは、情報を分かりやすく伝え、顧客の目を引くために重要です。これらのポイントを押さえることで、より効果的なチラシを作成することができます。
少ない情報量で見やすさを第一に考える
チラシを作成する際には、少ない情報量で見やすさを第一に考えるのもコツの1つです。チラシを作るコツとして大前提として挙げられるのが、ユーザーへの見やすさです。
どんなに情報が整理され、お得な情報があったとしても、ユーザの目に留まらなければ意味がありません。少しでも情報を掲載したいと考えてしまうと文字数が多くなってしまい、結果的に見づらいチラシとなってしまいます。そのため、チラシを作成する際には情報量を詰め込みすぎないように注意し、ユーザーの利便性を第一に考え、少ない情報量で見やすさを第一に考えて作成しましょう。
重要度の高い情報を目立つ位置に配置する
読み手の視線は、一般的にチラシの上部や中央に集まりやすい傾向があります。この「視線の流れ」を活用し、最も重要な情報(キャッチコピー、特典、日時、場所など)を目立つ位置に配置しましょう。
また、人が紙面や画面の情報を見るとき、横書きの場合は一般的に目線が「Z型」、縦書きの場合は「N型」に動くとされています。この視線パターンを意識してレイアウトを設計すると、情報を効率的に伝えやすくなります。
余白を有効に使う
余白は「情報を目立たせるためのスペース」として重要な役割を果たします。余白が適切に使われているチラシは情報が整理されて見えるため、読みやすさが向上します。また、余白を使うことで、情報同士の間にメリハリが生まれ、重要度の高い情報が埋もれにくくなる効果があります。
さらに、余白を有効に使うことを考えながらレイアウトをしていくと、情報の詰め込み過ぎも回避できます。
【造形・装飾編】チラシ作成のコツ3つ
ここでは、チラシ作成のコツを造形・装飾の観点から3つご紹介します。
- 文字だけでなく写真やイラストを使用する
- 伝えたい部分のみを強調する
- ユニバーサルデザインに配慮する
これらのポイントを意識すると、チラシの視認性や効果が向上し、よりターゲットに響くデザインを作成できます。
文字だけでなく写真やイラストを使用する
チラシを作成する際には、文字だけでなく写真やイラストを使用するのもコツの1つです。文字だけでなく、写真やイラストを使用することで読み手はイメージがしやすくなり、消費者行動を促すことができます。
また、写真やイラストを使用する際には下記の点に注意してください。
- 最も伝えたい内容のものを大きくする
- 写真やイラストのテイストを合わせる
- 背景画像で文字を目立たせる
- 図やグラフなどで数値もわかりやすくする
写真やイラストをなんとなく使用するだけではなく、上記4つも意識することでわかりやすく見やすいチラシを作成できます。
伝えたい部分のみを強調する
チラシ作成のコツとして、伝えたい部分のみ強調するということが挙げられます。チラシを作成していると、多くの部分が重要だと思ってしまい、色を使ったり文字を大きくしたりしてしまいがちです。しかし、多くの部分で強調しすぎてしまうと、ユーザーは何が重要なのかわからなくなってしまいます。
伝えたい部分を強調するためのコツとして、以下2点について解説します。
- 書体や文字の大きさなどに統一感をもたせる
- 使う色の種類を2〜3色に限定する
ユーザーは、チラシを隅々まで見るわけではありません。そのため、基本的なレイアウトや文字の雰囲気は統一しつつ、強みとなる重要な部分だけが強調されるようなチラシを作成しましょう。
書体や文字の大きさなどに統一感をもたせる
チラシを作成する際には、書体や文字の大きさなどを統一しましょう。書体や文字の大きさがバラバラだと、統一感がなく読みにくいチラシになってしまう可能性があります。強調したい文字のフォントを変えたり大きく見せるなど、メリハリをつけることも大切ですが、異なる大きさの文字や書体が多すぎると全体的にイメージが伝わりづらくなってしまう可能性があります。
そのため、チラシを作成する目的や商品、サービスで特に伝えたい言葉や要素を明確にし、書体や文字の大きさに統一感をもたせ、よりユーザーがイメージしやすいチラシになるよう工夫しましょう。
使う色の種類を2〜3色に限定する
チラシは短時間で読者の興味を引き、必要な情報を伝えるツールです。色を使いすぎると視覚的に混乱を招き、何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。そのため、色の種類を2~3色に限定し、統一感を持たせることが重要です。特にベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3つを使い分けることを意識しましょう。配色の目安としては、ベースカラーは全体の6~7割、メインカラーは2~3割、残りをアクセントカラーに使うことをおすすめします。
ユニバーサルデザインに配慮する
ユニバーサルデザインとは、お年寄りや障碍者、外国人など誰にとっても見やすく、理解しやすいデザインを指します。
たとえば、色盲者にも認識しやすい配色、お年寄りにも読みやすい文字の大きさなど、配慮のあるデザインは、より多くの人に情報を届けられるだけでなく、企業やサービスの信頼感を高める効果も期待できます。
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押さえておきたいチラシ作成の基本手順
チラシを作成する際に押さえておきたいおすすめの手順は以下のとおりです。
1.ターゲットや目的を定める
2.全体像を把握しながらラフを作成する
3.デザインの原則を意識しながらチラシを作成する
チラシ作成における手順を間違えてしまうと、完成間際に修正することや、作成できても納得ができない恐れがあります。チラシ作成では、いきなり取り掛かると失敗しやすいため、上記の手順を踏んだ上で確実に進めていくことが大切です。
1.ターゲットや目的を定める
はじめに、アプローチするターゲットやチラシを作成する目的を明確にしましょう。ターゲットに関しては、年齢層や年収、家族構成などを考えることが重要です。なぜなら、ターゲットがはっきりしていることでフォントや色、写真の使い方なども決めやすいからです。また、チラシを作成する目的に関しては、以下のような例が挙げられます。
- 商品の購入
- 資料請求
- サービスへの申し込み
- 店舗への来店
目的がはっきりしていれば、どのような流れでチラシを読んでもらい、最終的にどこに誘導するのかを決めやすくなります。以上のことから、いきなりチラシ作成に取り掛かるのではなく、ターゲットや目的を決めた上で次の手順に進みましょう。
2.全体像を把握しながらラフを作成する
チラシ作成におけるターゲットや目的を定めることができたら、全体像を把握しましょう。ターゲットや目的を明確にしても、いきなりチラシを作成してはいけません。全体像を把握せずにチラシを作成をしてしまうと、途中で方向性を見失ったり、始めと作り終わりでイメージが異なる恐れがあります。全体像を把握し簡単なラフ案を作成しておけば、作成途中で悩んだりする可能性は低くなります。結果的に、スムーズかつ統一感を持ってチラシを作成できるため、納得のいくチラシを作成できるでしょう。
3.デザインの原則を意識しながらチラシを作成する
チラシ作成における全体像の把握が完了したら、チラシ作成のコツをもとに実際にチラシを作成しましょう。全体像の把握で決めた事はあくまで仮の案であるため、本番で修正しても問題はありません。ただし、修正が多すぎたり方向性を大きく変えようと思う場合には、もう一度全体像から作り直すことをおすすめします。
また、チラシを作成できたら、自分だけが確定するのではなく複数人に確認してもらいましょう。他の人にも確認してもらうことで、自分自身では気がつかなかった点も気がつけるため、より良いチラシを作成できます。
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チラシ作成時の注意点
チラシ作成では、デザインが重要視されることが多いですが、重要なのはデザインだけではありません。デザインがいくらおしゃれで格好良くても、チラシ作成の目的が曖昧であったりターゲット層がずれていると、思ったような効果を得られない可能性があります。
チラシをより効果的に活用するコツは、「消費者目線」で自社商材の魅力を伝えることです。見る側の立場に立ち、「この商品・サービスを選ぶ理由」「何が特にお得で便利なのか」を明確に伝える内容を考えることが重要になります。例えば、自社の強みを一方的にアピールするだけではなく、「それが消費者にどう役立つのか」を具体的に示すことで、読み手の関心を引きつけやすくなります。
さらに、見る側の立場でチラシを見直すことで、完成度を一段と高められます。ターゲット層が忙しい主婦であれば、一目で理解できる簡潔な情報を目立たせたり、学生向けなら親しみやすい言葉やビジュアルを活用したりする工夫が求められます。
このように消費者目線でチラシを作成することができれば、伝えたい情報が的確に伝わり、集客や売上アップにつながる確率が大きく向上します。チラシを作成する際には、デザインだけにこだわるのではなく、ターゲットや目的を明確にした上で、見やすくてわかりやすいチラシを作成しましょう。
チラシ作成のコツを抑えれば効果が高まる
チラシを作成する上で、作り方のコツを知っているかどうかで広告効果が大幅に変わる可能性があります。特に、目的やターゲットを明確にできていなければ、どれだけおしゃれで格好良いチラシを作成できても、効果は期待できません。
これからチラシを作成しようと考えている人だけでなく、すでにチラシを作成していて思ったような効果が得られていない人も、本記事を参考により効果の高いチラシ作りを行ってみてください。
成果の出るチラシ作成を依頼したいと検討中の場合は、株式会社ラインにご相談ください。株式会社ラインでは、経験豊富なプロのデザイナーが、過去の実績をもとにより効果の高いチラシデザインのご提案・作成を行っております。チラシの印刷、配布媒体のご提案、効果測定まですべて丸投げで対応させていただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
ライン編集部
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