チラシの反応率・集客率を上げる方法とは|ポスティング、新聞折込の反応率の目安や計算方法
チラシの反応率を上げることができれば、自社の商品を効率的に販売できるようになりますが、チラシの反応率を上げるためには、デザインばかりに注目してはいけません。
チラシデザイン以外にも、チラシの反応率が良くない場合には原因があります。チラシの反応率が低い原因を明確にできれば、適切な施策を考えやすくなるため理解しておくことが大切です。
今回は、チラシの反応率の目安や計算方法を解説した後、チラシの反応率を上げるコツについても解説します。この記事を参考にして、現在のチラシの反応率が低い原因を突き止めた上で、正しい対策を検討していきましょう。
目次
ポスティングや新聞折込チラシの反応率の目安は?
チラシの反応率の目安は、チラシの種類によっても異なります。チラシの種類別の反応率の目安は、下記表を参考にしてください。
チラシの種類 | 反応率 | 概要 |
---|---|---|
新聞折込チラシ | 0.01%〜※ | 新聞と一緒に配布するチラシ |
ポスティングチラシ | 0.03%〜※ | 住宅のポストに直接投函するチラシ |
同封同梱広告 | 0.1%〜※ | カタログや商品と一緒に配布するチラシ |
チラシの反応率だけを考えれば、同封同梱広告が効率的に感じるかもしれませんが、商材によっては、ターゲットやエリアを絞ることも大切です。ターゲットやエリアを絞りたいなら、新聞折込チラシやポスティングチラシを利用しましょう。
例えば、美容室の宣伝をしたい場合には、エリア選定が重要となるためポスティングチラシを利用するのがおすすめです。
また、新聞折込やポスティングに比べ、同封同梱広告は実施費用が高くなるケースが多いため、費用対効果も注視する必要があります。
チラシの反応率の計算方法
チラシの反応率を計算する際には、下記の計算方法を利用しましょう。
「反応率(%)=反響数÷配布枚数×100」
例えば、反応数が100件あり、2,000枚のチラシを配布した場合は「100÷2,000×100」となります。結果は5%となり、チラシを100枚配布すれば、5人から反応を得られる計算です。
反応率の計算には、どれくらいの反応があったかという反応数が必要となります。反応数を数える際には、計測する期間を明確に設定することが大切です。例えば、「配布開始から1か月間の反応をカウントする」といった形で、計測期間を決めておくと、期間内の反応がしっかりと集計できます。
また、チラシからの反応を正確にカウントするためには、追跡手段をしっかりと設けることが重要です。例えば、クーポンコード、専用のQRコード、特定の問い合わせ番号やURLなどを用意し、チラシからの反応を追跡できるようにします。これにより、他のマーケティング手法からの反応と区別して、正確な反応数をカウントできます。
業種別ポスティングチラシの反応率の目安
チラシの反応率は業種や実施媒体によっても大きく異なりますが、ここでは、ポスティングを実施した場合の反応率の一例を業種別に解説します。
業種別のポスティングの反響率は、ターゲット層や地域、チラシの内容によって大きく異なりますが、一般的な目安として以下のような傾向があります。
飲食業のポスティングチラシ反応率
飲食業(特に新規オープンや期間限定のキャンペーンなど)のポスティングは、年齢層が幅広いことなどから比較的高い反応率を期待できます。
反応率は0.3〜%程度と言われ※、例えば10,000部のチラシを配布した場合、30~件程の反応が期待できます。飲食業は地域に密着した業種であり、近隣住民に直接訴求できるため、比較的高い反応率が得られます。
小売業のポスティングチラシ反応率
小売業(特にスーパーマーケットやドラッグストア)のポスティングも反響が得られやすい業種です。セールや割引クーポンを提供することで、反響率は0.5%〜程度になります※。これは、10,000部のチラシを配布した場合、50~件の反応が期待できる計算です。消費者が日常的に利用する店舗であるため、特に価格訴求が強い場合に効果を発揮します。
サービス業のポスティングチラシ反応率
美容院やフィットネスジム、学習塾などのサービス業ではターゲット層が限定されるため、エリアの選定が重要になります。反響率は0.3%〜程度で※、10,000部のチラシを配布した場合、30~件程の反応が期待できます。特に新規顧客を対象としたキャンペーンや体験レッスンの案内などで、反響が得られることがあります。
不動産業のポスティングチラシ反応率
不動産業におけるポスティングの反響率は、物件購入や賃貸は大きな決断を伴うため、10,000部の配布で1件〜程度の反響が期待できます※。反響率はやや低めですが、チラシを見た人が不動産業者に接触する可能性を高めるための情報提供が重要になります。
医療・福祉業のポスティングチラシ反応率
医療や福祉関連のポスティングは、対象が高齢者やその家族であることが多く、反響率は0.2%〜程度です。10,000部のチラシを配布した場合、2~件の反応が期待できます※。特に、地域の医療機関や福祉サービスの認知度向上に効果的です。
※これらの数字はあくまで一般的な目安であり、実際の反響率は地域や配布方法、チラシの質によって大きく異なります。ポスティングの成功には、ターゲット層をしっかりと見極めた上で、適切な内容とデザインを用いることが重要です。
チラシの反応率・集客率が低い4つの原因
チラシの反応率・集客率が低い場合の原因は、以下の4つがあげられます。
- エリアの絞り込みが適切ではない
- 訴求したい内容が伝わりづらいデザインになっている
- チラシの配布タイミングが適切ではない
- 配布するだけで検証をしていない
上記内容を検証し、適切ではなかった場合に改善を行えば反応率を上げられる可能性があります。「自社のチラシの反応率が低い理由は何なのか」を明確にすれば、適切な対策を行いやすくなるでしょう。
エリアの絞り込みが適切ではない
チラシの反応率が悪い場合には、エリアの絞り込みが適切にできていない可能性が高いです。エリア内で無差別にチラシを配布しても、商品やサービスのターゲットとなる顧客に、チラシが届かない可能性があります。
例えば、若い世代向けのファッションアイテムを紹介するチラシを高齢者が多く住む地域に配布しても興味を引くことが難しく、反応が得られにくくなります。そのため、ターゲット層に合わせたエリアの絞り込みが重要になります。
ポスティングは、特定のエリアに絞り込んでチラシの投函ができるため、配布エリア内にどのような世帯の人たちが居住しているのかを把握する必要があります。ポスティングの特徴を最大限に発揮するためにも、ポスティングを行う際にはエリア選定を適切に行いましょう。
訴求したい内容が伝わりづらいデザインになっている
チラシのデザインが単調だったり訴求力が低い場合などには、受け取った人が興味を持たず、チラシの反応率が低くなる可能性があります。チラシを受け取った人は、投函されたチラシを1枚1枚細かく見るわけではありません。重要な部分がわかりやすく記載されていることが、興味を惹くチラシにはとても大切です。
例えば、下記のようなデザインのチラシだとどちらを手に取るでしょうか。
- 様々な色や画像を使用して見た目はおしゃれだけど伝えたいことがわからない
- 色彩は最低限だけど訴求ポイントがはっきりしていてわかりやすい
チラシのデザインを考える際には、伝わりやすさを最優先に考えることが大切です。チラシを作成すると、どうしてもおしゃれさやかっこよさといった見た目を重視してしまいがちです。しかし、おしゃれさやかっこよさだけにこだわったデザインだと「店舗に足を運びたい」と思わせることが難しい場合があります。
チラシの反応率を上げるためには、チラシを保存していかに店舗に足を運んでもらえるかを考えた上でデザインを作成しましょう。
チラシの配布タイミングが適切ではない
配布するタイミングが適切ではないと、チラシの効果が発揮されない場合があります。
例えば、季節商品やセールチラシの配布タイミングが早すぎたり遅すぎたりしてしまうと、顧客が興味を持つ時期にチラシが届かないため、反応率が下がってしまう恐れがあります。
また、忙しい時間帯や不在の多い時期などに配布を行っても、チラシをじっくり見てもらえない可能性があり、効果が薄れる場合があります。
適切なタイミングで訴求を行うことが、反応率を向上させるためには重要になります。
配布するだけで検証をしていない
チラシを配布するだけで効果検証をしていない場合にも、チラシの反応率が低くなる可能性があります。チラシの配布後に効果測定をして、良い部分は残しつつ、悪い部分を改善しなければ反応率の向上は見込めません。
例えば、スポーツジムのチラシを配布した際に「体験申し込みは来るけど契約まで繋がらない」という場合は、チラシに記載されている内容と実際に体験したときの感じ方にギャップがある可能性が考えられます。ただちに改善しなければ、機会損失を増やしてしまい、安定的な売り上げを立てられなくなる恐れがあります。
配布して終わりではなく、配布後の反応を効果測定した上で「何が良くて何が悪かったのか」を考えることが重要です。すぐに効果が出なくとも、段階的に反応率を上げることができます。
チラシの反応率・集客率を上げる8つのコツ
チラシの反応率・集客率を上げるコツは、下記の8つです。
- チラシのターゲットを明確にする
- ひと目で訴求ポイントが把握できること
- 企業名や連絡先は必ず明記する
- 顧客目線で内容を訴求する
- 独自の強みや特徴をアピールする
- 実際の利用者の声を記載する
- チラシの最後に特典を設ける
- 効果検証を行う
チラシの反応率・集客率を上げるためには、チラシの作り方とチラシの配布方法が大切です。特に、チラシの作り方は、少し工夫するだけで反応率に大きな差が生まれる可能性があります。
また、チラシを配布して終了するだけだと反応率は上がらないままになってしまう可能性があるため、チラシを配布した上で、どのような反応が見られたのかを効果検証しましょう。効果検証を通して少しずつ改善を行うことで、安定的にチラシからの集客を見込めるようになります。
チラシのターゲットを明確にする
チラシのターゲットを明確にすることで、反応率を上げることが可能です。チラシの内容によっては「うちには必要がない」と判断されてしまうと、チラシの効果は薄れてしまいます。
ターゲットとなる層に確実にアピールするためにも、必要な人の元に必要な商材やサービスが届くように対象者を絞り込むことが大切です。対象者を絞ることができれば、チラシ作成の段階で「どのポイントを訴求すべきか」や「ターゲットに対してデザインは適切か」などの判断がしやすくなります。
ひと目で訴求ポイントが把握できること
チラシの反応率を上げるためには、ひと目で訴求したい内容が把握できることが重要です。チラシに「企業理念」などが書かれていても、それをじっくりと読み込んでくれる人がどれほどいるかはわかりません。
例えば、スーパーの割引を通じて店舗に足を運んでもらおうと考えている場合には「10日間全商品3割引!」といった記載をした大きくした方がより訴求効果が高まる可能性があります。
受け取る側からみれば「すぐ理解できるかどうか」が第一の判断材料となります。写真やイラストなどを使い、視覚的に理解しやすい内容を目指すことが大切です。
企業名や連絡先は必ず明記する
企業名や連絡先を必ず明記することで、チラシの反応率を上げやすくなります。信頼性の薄い企業の商品や商材を利用しようと思うユーザーは少ないです。さらに、少しでも信用を失うような出来事があると、見込み客でも心が離れていってしまう恐れがあります。
企業名や連絡先などの情報を手がかりにアクセスしてくれるケースも多いため、重要な情報は必ずチラシに明記するようにしてください。
顧客目線で内容を訴求する
企業から情報をアピールするだけでなく「顧客目線」の内容かどうかを考えることも大切です。顧客目線の内容となっていなければ、興味を持ってもらうことができない恐れがあります。自分に関係のあるチラシだと分かれば、読んでもらう確率が高まり、反応率の向上に繋がります。
例えば、美容に良いサプリメントの販売でどれだけ成分を詳しく記載しても反応率を上げられません。成分を細かく記載するよりも、顧客が悩みやすい肌荒れや季節ごとのトラブルに目を向けることで「私の悩みを解決できるかも」と感じやすくなります。
商材のターゲットを明確にした上で、ターゲットはどんな悩みを抱えているのかを考えることが大切です。
独自の強みや特徴をアピールする
チラシには、商品やサービス独自の強みや特徴をアピールすることが大切です。自社の商品やサービスにしかない強みや特徴が、他社のチラシとの差別化に繋がります。
例えば、化粧品の販売チラシを作成した場合に「肌が綺麗になる」だけだと、他の商品と何が違うのかがわからないため、ユーザーの興味は惹けません。
「どこにでもあるもの」として捉えられてしまうと、ユーザーや消費者はチラシから気持ちが離れてしまう可能性があります。ユーザーが今までに見たことが無いようなキャッチコピーを使用すれば、興味を惹きやすくなります。
実際の利用者の声を記載する
ターゲットに沿った利用者の声を記載することで信憑性が生まれ、情報を受け入れやすくなります。企業側からどれだけ良い商品だと宣伝しても「本当にそうなのか」と疑われてしまう可能性があります。また、チラシでの宣伝となると、企業側からの一方的な情報発信となってしまいかねません。
実際の利用者の声を記載すれば、不安要素を解消しやすい傾向にあるため反応率を高められます。商品を利用した未来の自分をイメージさせることで、顧客を行動に移しやすくすることが大切です。
チラシの最後に特典を設ける
チラシの反応率は、チラシの最後に特典があるかどうかでも大きく異なります。チラシの反応率を上げるためには、顧客が「メリットを感じるかどうか」が重要です。特典を設けることで、顧客にメリットを感じてもらいやすくなります。
特典の例としては、10%割引きクーポンや1時間無料サービスなどがあります。
特典を設ける際のコツは、最後まで読まなくても特典があることがわかるように記載することです。最後まで読まないと特典の有無がわからないと、反応率に繋げられません。
初めの段階で特典があることを示しておくことで、特典の利用率が高まり、結果的に反応率があがる可能性があります。
効果検証を行う
チラシの反応率を上げるためには、チラシの配布後に必ず効果検証を行いましょう。効果検証を行う際には、下記5つの点を確認することをおすすめします。
- いつ
- 誰が
- どこに
- 何枚配布して
- 何件問い合わせがあったか
上記をもとに効果検証を行うことで、次のチラシ配布に活かすことが可能です。
さらに、「チラシを見て来店した人」か「チラシとは関係なく来店した人」かを区別できる手段もチラシの配布時に設定しておきましょう。例えば、チラシにキャンペーンコードやクーポン券を添付することで、区別をつけやすくなります。
顧客の区別がつけば、チラシの反応率が良いか悪いかを判断できるため、おすすめです。
チラシの反応率を上げる効果測定の方法
チラシの反応率を上げるためには、正しく効果測定を行う必要があります。効果測定とは言っても、ただデータを集めれば良いわけではありません。効果測定を行う際には、チラシ配布によるデータをもとに「なぜそのような数値を示しているのか」を考えることが大切です。
例えば、チラシの内容や配布方法は変更していないのに、季節の変わり目にチラシの反応率が上がっていたとします。その場合、自社の商材が季節の変わり目に何かしらの理由で需要が高まっている可能性があります。反応率が上がった理由を考えることで、適切な施策を考えやすくなります。
また、正確なデータを集めるために、ORコードやキャンペーンコードの付与がおすすめです。曖昧なデータで効果測定を行っても、チラシの反応率は上げられません。正確なデータを効率よく集めるためには、様々なツールを利用することをおすすめします 。
より反応率の良いチラシで費用対効果を高めよう
チラシの反応率が低い原因は必ずあります。しかし、チラシによって反応率が低い原因は様々で、見つけるのに苦労する場合がほとんどです。特に、初めてチラシによる宣伝を行った場合は、反応率を上げる方法を見つけることが難しいかもしれません。
効率的かつ少しでも確実にチラシの反応率を上げたい場合は、株式会社ラインへご相談ください。株式会社ラインでは、チラシ作成から配布の手配までを行っており、過去のデータやノウハウに基づいたご提案が可能です。
また、正しい分析や戦略設計もお任せいただけますので、チラシの反応率を上げたい場合は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
ライン編集部
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