【薬機法に注意!】健康食品のチラシ作成時の表現方法やデザインのポイントを解説

「初めて健康食品のチラシを担当するけど、薬機法や景表法、何に気をつければいいか分からない」「規制を守りつつ、ちゃんと商品の魅力も伝えたい」など、そんな不安やお悩みをお持ちではありませんか?

健康食品の広告には、薬機法や景品表示法といった法律による厳しいルールがあります。違反してしまった場合、行政指導や掲載停止のリスクもあるため、健康食品のチラシを作成する際には法律を理解しましょう。薬機法や景品法を理解することは、法律を守るためだけでなく、効果的なチラシを作るためにも重要になります。

本記事では、健康食品チラシで注意すべき法律のポイントや具体的なNG表現と、それをクリアするOK表現、さらに反響を高めるデザインのコツまで、実践的な内容を解説します。

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健康食品のチラシでは薬機法に注意

健康食品チラシの薬機法に関しては、以下の3点を理解しておくことが大切です。

  • 薬機法とは?
  • 薬機法に違反するとどうなる?
  • 「大げさな表現」や「嘘」もNG!

厳密に言うと、健康食品は一般食品と同じ扱いで、薬機法規制の対象ではありません。ただし、チラシの表現方法によっては、薬機法に該当する恐れがあるため注意が必要です。薬機法は、医薬品等の安全性と有効性を確保するために設けられています。そのため、健康食品のチラシを作成する前に、薬機法の知識を備えておくことが大切です。

薬機法とは?

薬機法とは、医薬品や医療機器、その他の薬物の設計、製造、流通に関する包括的な決まりを定めた法律です。正式には「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」とも呼ばれています。

薬機法は「医薬品等」の生産段階から国民の手に渡るまでの製造・販売について、一定の標準的な方法を定めることにより、国民の健康と安全を守ることを目的としています。

薬機法では医薬品を開発・販売する際には、関係企業による取引の可否、表示・広告など、一定のルールを守らなければいけません。厚生労働省や都道府県知事なども、薬機法を厳守させる義務を負っています。

薬機法に違反するとどうなる?

健康食品のチラシ制作において、薬機法に違反した場合、単なる注意や指導で済むとは限りません。違反の内容によっては、罰金・行政処分・刑事罰など、企業活動に深刻な影響を与えるペナルティが科される可能性があります。

例えば、薬機法第85条で定められている罰則は、懲役または200万円以下の罰金です。また、営業停止、広告の中止、商品の回収などの行政指導が行われることもあります※。

また、最も重い罰として最長7年の禁固刑が定められています。最長7年の禁固刑は、登録認証機関の役員や職員による収賄がある場合が対象です※。

広告に関しては、虚偽や誇大な表現が問題視されるケースが多く、たとえば「病気が治る」「医学的効果がある」といった根拠のない効能・効果の記載は、明確な違反に該当します。こうした表現は、消費者を誤認させる恐れがあるため、近年は「課徴金制度」が導入され、違反が発覚した場合に売上の一部を徴収されるといった経済的な制裁も強化されています。

違反によっては、業務停止命令や再発防止命令が出されることもあり、最悪の場合、商品の販売中止や事業継続自体が困難になる可能性もあるため、広告表現には細心の注意を払う必要があります。

※引用:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 | e-Gov法令検索

「大げさな表現」や「嘘」もNG!

健康食品のチラシを作成する際には、薬機法だけでなく「景品表示法(景表法)」にも注意が必要です。
景表法とは、消費者に誤解を与える不当な表示を禁止する法律で、実際の品質や価格よりも著しく優れていたり、お得に見せたりする表現はNGとなります。

特にチラシで問題になりやすいのが、以下の2つのケースです。

優良誤認表示実際の効果や品質以上に良く見せてしまう表現です。
たとえば、「これを飲むだけで1週間で5kg痩せる」など、根拠のない過剰な
アピールが該当します。
有利誤認表示価格やサービス内容について、実際よりもお得だと誤認させる表現です。
たとえば、「初回無料!」と書きながら、実際には送料がかかる、定期購入が
前提となっているなどのケースが当てはまります。

こうした表現が発覚すると、行政指導や企業名の公表、さらに課徴金の対象になることもあります。
「目立たせたい」「興味を引きたい」という気持ちは大切ですが、事実に基づいた表現を心がけることが大切です。

健康食品チラシで注意すべき表現方法

健康食品チラシで注意すべき表現方法は、以下の4つです。

  • 病気の治療や予防効果は謳わない
  • 医薬品との誤解を招く表現をしない
  • 美容効果があるとは謳わない
  • 特定の成分摂取に対する効果を表現しない

健康食品のチラシを作成する際は、チラシに使用されている表現に十分に注意を払うことが大切です。健康食品のチラシでは、商品に関する誤解や誤認を招くような表現が違反となる恐れがあるため注意しましょう。

病気の治療や予防効果は謳わない

健康食品のチラシを作成する際には、「この商品で病気が治る」「病気を防げる」といった表現を使わないよう注意が必要です。医薬品としての承認や認証を受けていない商品について、治療や予防効果を謳うことは薬機法違反にあたります。

このような表現は、根拠のない誇大広告とみなされるため、使用しないよう十分に気をつけましょう。

医薬品との誤解を招く表現をしない

健康食品のチラシを作成する際には、医薬品と誤解されるような表現を使用しないことが大切です。
具体的には、「医療」「効果」「治る」といった表現が該当します。

一般消費者に医薬品と誤認させるような表現は、薬機法違反となる可能性が高いため、十分に注意しましょう。
また、上記以外にも医薬品並みの効果をうたうことや、医薬品レベルの用量・用法を記載することも認められていません。

美容効果があるとは謳わない

健康食品のチラシでは、美容効果に関する表現にも注意しましょう。美容効果があると誤認されやすい表現としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 「肌の調子を良くする」
  • 「シワを減らす」
  • 「老化を防ぐ」

医薬品ではない健康食品や化粧品の表現方法は、誇大広告として違反になる可能性が高いです。東京都庁も、実際の広告例として以下のような表現を挙げています。

ゴマリグナンは抗酸化作用により体内に発生したフリ-ラジカルを除去し、老化を防止します。 

引用:東京都庁「ゴマの抗酸化作用について(いわゆる健康食品)」

上記は、抗酸化作用により体内に発生したフリ-ラジカルを除去し、老化を防止すると記載した部分が薬機法の違反字句に該当しています。

特定の成分摂取に対する効果を表現しない

健康食品のチラシでは、特定の成分の摂取による効果を謳わないようにすることも必要です。具体的には、以下のような文言が挙げられます。

  • 「●●のビタミンやミネラルを摂取すれば治療に役立つ」
  • 「●●の成分を摂取することで認知症を予防できる」

特定の成分摂取に、美容効果や薬効があると表現すること自体が薬機法に抵触する可能性が高いため、注意が必要です。

薬機法・景表法違反となる具体的なNG事例集

健康食品のチラシを作成する際には、薬機法や景品表示法に違反しない表現を心がけることが大切です。ここでは、よくあるNG表現とその理由、さらにOKとなる具体的な言い換えの例をご紹介します。

NG事例①:「病気の治療・予防」を暗示する表現

健康食品の広告で特に注意したいのが、「病気の治療や予防」を暗示する表現です。たとえば「ガン予防」「糖尿病の方へ」「高血圧改善」といった表現は、医薬品としての効果を想起させるため、薬機法違反に該当する可能性があります。健康食品は医薬品ではないため、治療や予防を謳うことはできません。

代わりに、「毎日の健康維持をサポート」「生活習慣が気になる方に」「塩分を控えている方へ」といった、健康のサポートや生活習慣に寄り添う言葉で表現を工夫してみましょう。

NG事例②:「身体の変化・機能」への具体的な効果を謳う表現

「飲むだけで痩せる」「シミが消える」「疲労回復」「記憶力アップ」など、身体の具体的な変化や機能向上を断定的に表現するのも、薬機法で禁じられています。健康食品はあくまで日常的な健康維持をサポートするものであり、医療効果を保証するものではありません。

代わりの表現の例としては、「ダイエット時の栄養補給に」「美容のコンディション維持に」「アクティブな毎日を応援」「冴えた毎日をサポート」など、体調のサポートや前向きなライフスタイルを支援するニュアンスに言い換えることをおすすめします。

NG事例③:「医薬品」と誤解させる表現

健康食品のチラシでは、一般消費者に医薬品と誤認されるような表現も避けなければなりません。例えば「〇〇の副作用なし」や「食間に服用」といった言葉は、医薬品を想起させるため、薬機法違反となるリスクが高くなります。

こうした表現は、「食品ですので、お召し上がりいただけます」「お好きなタイミングでお飲みください」といった、食品であることを強調する表現に切り替えましょう。正しく伝えることで、消費者に安心感も与えることができます。

NG事例④:「成分の効果」を保証する表現

成分を強調する際も注意が必要です。例えば「〇〇高配合だから効果抜群!」といった表現は、特定成分の効果を断定するものとみなされ、薬機法に抵触する恐れがあります。たとえ話題の成分を配合していても、効果を保証することはできません。

適切な表現例としては、「注目の成分〇〇を配合。活動的な毎日を応援します」や「〇〇(成分名)に関心がある方へ」といった、成分の存在を伝えつつサポートの範囲に留めた内容にすることが大切です。

NG事例⑤:No.1表現・最大級表現(景表法)

最後に、景品表示法の観点からも注意が必要なのが「No.1」や「最高品質」といった最大級表現です。これらは、客観的な根拠がないまま使用すると、消費者に誤認を与える優良誤認表示と判断され、景品表示法違反に該当する恐れがあります。

もし使用する場合は、「〇〇調査 顧客満足度95% ※20XX年実施」など、具体的かつ客観的なデータを必ず併記する必要があります。根拠が用意できない場合は、無理に最大級表現を使わず、商品の魅力を別の切り口で伝える工夫をしましょう。

健康食品チラシの効果を上げるデザインのポイント

健康食品チラシの効果を上げるデザインのポイントは、以下の5つです。

  • ユーザーの興味を惹くキャッチコピーを作る
  • 画像やイラストでイメージをしやすくする
  • 商品を利用するメリットを記載する
  • キャンペーンや特典を盛り込む
  • 購入までの導線をわかりやすくする

効果的な健康食品チラシを作成するためには、潜在的な顧客に対して商品の魅力を訴求することが大切です。上記のポイントを意識することで、より健康食品チラシの効果を引き出すことができる可能性があります。

ユーザーの興味を惹くキャッチコピーを作る

効果的な健康食品チラシを作るには、ユーザーの興味を惹くキャッチコピーを作ることが大切です。ユーザーの興味を惹くキャッチコピーを記載することで「商品についてもっと知りたい」と感じてもらえる可能性があがります。キャッチコピーを考える際には、誰にでも理解できるシンプルな言葉を使うことが大切です。

例えば「100日間送料無料の健康・美容食品」とすることで、送料を気にしている顧客の興味を惹きやすくなります。

健康食品チラシで大切なことは、解決に導くきっかけを明確にすることです。ターゲットによって興味を惹けるポイントは異なるため、何が刺さりやすいのかを考えた上でキャッチコピーを考えましょう。

画像やイラストでイメージしやすくする

健康食品チラシの魅力を伝えるためには、画像やイラストが欠かせません。製品の外観デザインや容器、錠剤、カプセル、粉末なのかをイメージさせることが大切です。

また、商品のメッセージが伝わるような画像を選び、クオリティの高い画像を使用しましょう。イラストを使用するなら、商品に関連性があるかを確認し、商品理解を深められるかどうかが重要です。

最後に、可能な限り大きな製品の写真を掲載することが大切です。大きな画像やイラストを使用することで、名前やパッケージのデザインを記憶しやすくなり、購入を検討する際に認識しやすくなります。

商品を利用するメリットを記載する

健康食品チラシを作成する際には、商品を使用することで得られるメリットを記載することが重要です。商品が「自分の悩みを解決してくれそうだ」と感じれば、購入してもらえる可能性が高まります。

ただし、スローガンやキャッチフレーズを入れるだけでは説得力がありません。健康食品チラシでは、「商品がどのような目的で構成されているのか」や「消費者の悩みをどのように解決してくれるのか」など、商品の特徴を整理して作成することが大切です。

キャンペーンや特典を盛り込む

健康食品チラシには、キャンペーンや特典を盛り込むこともおすすめです。キャンペーンや特典は興味を惹きつけ、商品の購入を促しやすい方法となります。

例えば、時間や日付制限のある割引コードやクーポンを掲載し、読者の購買意欲を高めることがおすすめです。また、過去に商品を購入した顧客の口コミを「お客様の声」として掲載することで、信頼性が高まり新規顧客に響きやすくなります。

購入までの導線をわかりやすくする

健康食品チラシの効果を上げる最後のポイントは、購入までの導線をわかりやすく端的にすることです。導線がわかりづらいと、購入まで繋がらない可能性があります。また、見やすいレイアウトにしただけでは、購入までの導線がわかりづらいままになっている恐れがあります。

購入までの導線をより明確にするためには、購入方法や支払い情報を細かく記載することが大切です。また購入方法や支払い情報だけでなく、店舗住所や連絡先などの基本情報も掲載しましょう。

健康食品チラシでは薬機法に注意しよう

健康食品チラシを効果的に作るには、見た目の美しさやわかりやすいデザインはもちろん、薬機法や景品表示法への配慮も必要です。薬機法や景品表示法を理解した上でチラシを作成しなければ、法律違反で罰則対象となる恐れもあります。

まずは自社のチラシに薬機法・景表法違反の恐れがないかを確認してみましょう。そして、必要に応じて表現の見直しや専門家への相談も検討することをおすすめします。正しい知識を持って、安心して効果的な健康食品チラシを作成していきましょう。

チラシを初めて作成する人は、外注もおすすめです。株式会社ラインではチラシ作成から配布までを一括でご依頼できるため、チラシに関連する業務の手間を削減できます。薬機法に注意しつつ、効果的な健康食品チラシを作成したいと考えているなら、株式会社ラインへお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

ライン編集部

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