不動産業にDMが有効なのはなぜ?反響率を高めるコツや制作時の注意点も紹介

不動産業の集客方法としてDM(ダイレクトメール)はよく利用されています。反響率の高いDMを作成することで、大きな額が動く不動産売買でも効率的に売り上げを立てられるためです。

本記事では不動産売買にDMが有効な理由から、反響率が高いDMの書き方や制作時の注意点まで詳しく解説しています。便利なテンプレートも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

不動産売買にDMはなぜ有効なのか

DMとは、宣伝を目的として特定のターゲットに送付する電子メールや紙媒体のことで、すでに顧客リストにあり個人情報を把握している顧客に対して送付するのが一般的です。DMは、ハガキ形式や封筒に入れた手紙のような形式の他、SNSやメールなど、サイズや使う用紙・送付方法を自由に決めることができます。

不動産売買にDMが有効である理由は、主に紙媒体DMの開読率が高いためです。一般社団法人 日本ダイレクトメール協会が公表したデータでは、自分宛に届いたはがきや封書といった紙DMの開読率が75%を超えることがわかりました。自分以外や宛名なしのDMの開読率と比較しても、高い数値となっています。

以下は、一般社団法人日本ダイレクトメール協会が公表した紙媒体によるDMの実態調査をまとめた表です。

引用:DMメディア実態調査2023|一般社団法人 日本ダイレクトメール協会

SNSやメルマガと違い、紙媒体でのDM送付は受け取った際に必ず目に触れるため、より開封率が高い傾向にあります。受け取った瞬間に内容を判断してもらえるため、興味があれば開封に繋がります。

開読率が高いと、より多くの人に自社のDMに目を通してもらえる可能性が高くなるため、不動産売買を検討している層に訴求しやすくなります。

また、自分宛に届くDMは、顧客に対して特別感や信頼感を与える効果も期待できます。多くの企業が、メルマガなどの電子DMを取り入れている中で、紙媒体のDMを活用してアプローチできれば、他社との差別化も図れます。

不動産売買でDMを活用するメリット

不動産売買でDMを活用するメリットは、以下の3点が挙げられます。

  • 長期間にわたって訴求できる
  • 顧客の興味を引きやすくなる
  • 高い営業効果が期待できる

継続的なDM送付や、顧客の興味を引くアプローチで、さらにDMの集客効果を高めることが期待できます。

長期間にわたって訴求できる

DMは、長期間にわたって継続的にアプローチすることで集客効果を高められる可能性があります。DMを複数回送付することで、単純接触効果〔※1〕を期待でき、手元に残る可能性もあるため、自社を認知してもらいやすくなります。

また、不動産を売買する際は、複数の不動産会社を比較したり、不動産が高く売れる時期や安く買える時期を把握するため、検討期間が長いのが一般的です。

そのため、地道に粘り強くDMを送付することで、不動産を売却・購入するタイミングで問い合わせにつながる可能性があります。

〔※1〕単純接触効果とは、物事に繰り返し接触することで、好感度が高まるという心理的現象です。

顧客の興味を引きやすくなる

DMは、送付する顧客によって記載する文言やデザインを変えられるため、効果的な訴求をすることで、顧客の興味を引きやすくなります。例えば、不動産売却のDMを作成する場合は、以下のように顧客の年齢層や状況によって訴求内容を変更する必要があります。

顧客の年齢層状況効果的な訴求内容
20〜30代出産・転勤などのライフイベントの
変化により住み替えを検討している
・売却・購入どちらも対応していることをアピール
・住み替え後のメリットを記載する
・住み替えの資金シミュレーション例を紹介する
40代〜60代相続や贈与で取得した不動産を売却したい・売却実績を掲載する
・相続した不動産を売却するメリットを記載する
・無料で査定できることをアピールする

また、インパクトのある写真や目立つカラー、変わった形状などを採用するなど、デザインで興味を引くことも効果的です。

デザインや訴求内容を工夫し、より顧客に興味を抱いてもらいやすいDMを作成することで、費用対効果の高い集客が可能になります。

高い営業効果が期待できる

紙媒体のDMは開封率が高いため、ターゲットの手元に届けられれば高い営業効果が期待できます。

2023年の「DMメディア実態調査報告書要約版」によると、DMを受け取った19.7%の人が、DM開封後にネットで調べたり、実際に購入する行動をとっています。この高い反響率は、不動産売買のような大きな決断を伴う取引においても重要になります。

特に本人宛てに届くDMは、20〜40代の若年層が開封する傾向にあり、この年齢層は不動産の購入を考えている30〜40代に当てはまります。そのため、DMを手元に届けることで、実際の購入まで結びつけられる可能性が期待できます。

参照:DMメディア実態調査2023調査報告書要約版|一般社団法人日本ダイレクトメール協会

反響率の高い不動産DMを作るコツ

不動産DMで集客を成功させるためには、以下のポイントを理解しておきましょう。

  • 他社の不動産DMと差別化を図る
  • 目的に繋がる文言を入れる
  • DMの作成会社に依頼する

やみくもにDMを作成し、送付を行っても期待する反響を得られない可能性があります。ポイントを意識し集客効果を高められるDMにしましょう。

他社の不動産DMと差別化を図る

DMの本文にお得な情報を記載しても、開封されなければDMの集客効果は見込めません。顧客の元には、自社以外のDMやチラシなど多くの郵便物が届くため、自社のDMを開封してもらうためには他社のDMとの差別化が必要になります。

差別化を図るためには、以下のような施策が効果を期待できます。

  • 開封するメリットが感じられるタイトルを設定する
  • 高級感のある封筒・紙質を使用する
  • 目立つ形状のDMにする
  • 特典を目立つように記載する

目的に繋がる文言を入れる

DMには、顧客の行動を引き出すための工夫をすることで、集客効果を高められる可能性があります。DMで何か行動を起こしてもらいたい場合は、その行動を促すような内容を記載しましょう。

例えば、電話で問い合わせを受けたい場合は電話番号を目立つように記載することや、展示場へ来場してほしい場合は、展示場予約サイトのQRコードを記載することなどが挙げられます。

目的に繋がる文言を入れることで、顧客がスムーズに問い合わせや予約ができるようになります。

DMの作成会社に依頼する

DMの集客効果を高めたい場合は、DM集客の実績がある会社に制作を依頼することがおすすめです。制作を依頼することで、ターゲットやDMの目的に合わせた内容やデザインを提案・作成してもらえます。

ただし、依頼する会社によっては、期待する集客効果を得られない可能性もあります。会社を選定する際は、不動産業界で集客の実績があるか、自社の予算に合っているかなど、自社の条件に適した会社を選ぶようにしましょう。

株式会社ラインでは、経験豊富なデザイナーがターゲット層や競合他社の動向などをヒアリングの上、戦略的なDMデザインをご提案いたします。目的に合わせたデザイン制作はもちろん、印刷、配布、効果検証まですべてをお任せいただけます。

不動産DMのデザイン作成手順

不動産DMのデザイン作成手順は、主に以下の5つのステップがあります。

  1. ターゲットを明確にする
  2. DMの種類やサイズを決める
  3. ターゲットをもとに内容を作成する
  4. デザインとレイアウトを整える
  5. 効果測定と改善を行う

ターゲットによって効果的な訴求内容やDMの形式は異なるため、上記のステップをおさえてDMデザインを作成しましょう。

1.ターゲットを明確にする

DMを作成するにあたって、ターゲットを決めることは重要なステップです。前述した通り、ターゲットに合わせた訴求をすることで、より興味を抱いてもらえるDMを作成することができます。

不動産売買のDMのターゲットは、大きく分けて買いたい人と売りたい人に分かれますが、年齢層や状況などの細かい設定で分けることをおすすめします。

分類具体例
年齢層20代、30代、シニア層(50代・60代)など
家族構成単身世帯、DINKs、子育て世帯、二世帯同居世帯など
ライフスタイル都心志向、郊外志向、投資志向、リタイアメント層など
購買動機家賃とローンの比較、住替えニーズ、資産運用・投資、転勤など

例えば、不動産購入をしたい人の中には、以下のようにさまざまニーズがあります。

  • 子供が生まれたため、新築でマイホームを購入したい
  • 自分でリフォームをするため、中古物件を安く購入したい
  • 退職金で、不動産投資用の物件を購入したい

訴求する内容が具体的であるほど集客効果が期待できるため、より細かくターゲティングを行いましょう。

2.DMの種類やサイズを決める

DMの種類やサイズは自由に決められるため、それぞれの特徴を把握して適切なものを選びましょう。紙媒体のDMには、以下のような種類があります。

DMの種類サイズ特徴
ハガキDMハガキサイズ
※2つ折り、3つ折りに圧着も可能
※大判ハガキDMなどサイズも選択可
・情報をコンパクトに掲載できる
・郵送コストを抑えられる
・掲載できる情報量に限りがある
封筒DM自由に決められる(長形3号、角形2号など)・より多くの情報を掲載できる
・封筒のデザインで差別化ができる
・作成に時間や費用がかかる

基本的にサイズが大きいほど、多くの情報を掲載できますが、コストが高くなる傾向にあるため注意が必要です。伝えたい情報量や自社の予算など、バランスを考慮しながらDMの種類やサイズを決めましょう。

3.ターゲットをもとに内容を作成する

ターゲットやDMの種類・サイズが決まったら、顧客の興味を引くような内容を盛り込んだDMを作成していきましょう。DMに記載が必要な情報としては、以下のようなものがあります。

  • タイトル・キャッチコピー
  • 物件情報(購入希望者向け)
  • 売却のサポート内容(売却希望者向け)
  • お得な情報
  • 問い合わせ先・連絡方法
  • 訴求メッセージ

まず、DMに目を通してもらうために「開封したい」と思ってもらえるタイトルやキャッチコピー作りが大切です。タイトルは簡潔に、何のDMなのかが分かりやすいものにしましょう。また「マイホーム購入を検討している方へ」や「住み替えキャンペーン開催中」など、具体性や有益性を持たせることもおすすめです。

タイトルを決めたら、DMの本文を作成します。本文は読みやすさを意識することが大切です。たくさんの情報を届けたいからと文章量が多くなってしまうと、返って読みづらいDMになってしまいます。

問い合わせ先や連絡方法を明記し、お得な情報や訴求メッセージを加えることで、問い合わせにつなげられる可能性が高まります。

4.デザインとレイアウトを整える

DMは視覚的な第一印象が重要であり、受け取った瞬間に興味を引けるデザインでなければ、開封されない可能性が高くなります。開封率や反応率を高めるためには、見やすく、情報が伝わりやすいレイアウトを意識することが大切です。

デザインのポイントとしては、以下の4点が挙げられます。

  • タイトル(キャッチコピー)を目立たせる
  • 視線の流れを意識したレイアウトにする
  • 配色やフォントをターゲットに合わせる
  • 画像やイラストを使って訴求力を高める

不動産の魅力を伝えられるタイトルやキャッチコピーを適切な大きさのフォントで配置し、視線の流れを意識したレイアウト にすることで、重要な情報を自然に読ませる工夫が可能になります。また、写真やイラストなどを使用し視覚的に訴求することで、記憶に残りやすく読みやすいDMを作成できます。

より高い反響率を狙うためのデザインの工夫について、さらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事もご参照ください。

5.効果測定と改善を行う

不動産DMの反響率を高めていくためには、送付後の効果測定を行い、次回の改善につなげることが重要です。効果測定をしっかり行うことで、より効果的なDM戦略を構築できます。

効果測定の主な指標は、以下のとおりです。

  • 反応率(資料請求・問い合わせなど)
  • 成約率(DMをきっかけとした成約・契約)
  • 開封率・閲読率
  • QRコード・URLのアクセス数

反響率が低い場合、デザインが分かりにくい、ターゲット層に合っていないなどの問題が考えられるため、キャッチコピーを変更する、レイアウトを見直す、ターゲットの条件を調整するなどの改善が必要になります。効果測定を継続的に行い、データを基にPDCAサイクルを回すことで、より成果の出るDM施策を実現できます。

効果測定の詳細や効果の高め方については、以下の記事で詳しく解説しています。

【購入希望者向け】不動産DMのテンプレート

より効果的なDMを作成するためには、ターゲットのニーズに沿った情報提供が欠かせません。魅力的なキャッチコピーや物件情報の伝え方、問い合わせにつながる工夫を取り入れることで、反響率を高めることが期待できます。ここでは、不動産を購入したいと考えている人に向けたDMの例文をご紹介します。

「購入希望者」には、以下のような様々な状況が考えられます。

  • 現時点で購入を決めていない潜在層
  • 購入の意思がある見込み客
  • すでに購入してもらった実績のある優良顧客
  • 過去にやり取りはあったものの一定期間以上やり取りがない休眠顧客

DMの内容は、顧客の特徴ごとに適切な文章に変えることで、より興味を抱いてもらいやすいDMにすることができます。

潜在顧客向けの例文

潜在顧客は、現時点で購入の意思はないものの、将来的に購入する可能性がある層のことです。自社を知らない潜在顧客に向けては、地域を絞って「宛名なしDM」を送ることができます。

潜在顧客は、条件やきっかけが揃えば不動産購入を検討する可能性があるため、潜在顧客のニーズや状況に合わせて、イメージを膨らませやすい内容にすることをおすすめします。

不動産購入を決めていない潜在顧客向けの例文をご紹介します。

例文

〇〇エリアで不動産購入を検討されている方へ

はじめまして。〇〇不動産の〇〇と申します。
〇〇エリアにファミリー向けの新築マンションが登場しました。
新宿まで電車で〇分、通勤通学に便利なエリアです。
〇〇駅まで徒歩〇分、マンション周辺には、大型ショッピングモールや商業施設もあります。

〇月〇日から受付開始です。

【物件情報】
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マンション見学会の予約受付中です。
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不動産購入に関するご不明点やご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
TEL:03-1234-1234
メール:〇〇@〇〇〇〇

〇〇不動産 〇〇(担当者)

見込み客向けの例文

見込み客は、問い合わせや内覧に来た実績があり、前向きに不動産購入を検討している顧客のことです。見込み客に対するDMは、顧客の家族構成や希望エリア、予算などの条件を考慮した内容にしましょう。

不動産購入の意思がある見込み客向けの例文をご紹介します。

例文

〇〇 〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇不動産の〇〇です。
先日は〇〇の内覧にお越しいただきありがとうございました。

〇〇エリアにて、他にも〇〇様のご希望に合う新築物件が登場しましたのでご紹介いたします。

【物件情報】
物件名:
住所:
間取り:
物件価格:
建物面積:
最寄駅:

〇〇エリアは、〇〇まで電車で〇分ほどのため、通勤・通学しやすいエリアです。物件周辺には、大型スーパーや商業施設もあるため〇〇様のようなファミリー層から人気のエリアとなっております。

内覧を希望される場合は、こちらからお申し込みくださいませ。
予約サイト:http://〇〇〇〇

購入の際の手続き、資金計画、ローンの相談など、〇〇様の不安に対して全力でサポートいたします。ご不明点やご質問等ございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
TEL:03-1234-1234
メール:〇〇@〇〇〇〇

〇〇不動産 〇〇(担当者名前)

優良顧客向けの例文

購入してもらった実績がある優良顧客とは、信頼関係の構築が重要です。アフターフォローなど購入後のサポートを案内することで、良い関係性の維持が可能です。

信頼関係を築くことで、新たに不動産購入をする際に相談してもらえる、不動産購入を検討している知り合いを紹介してもらえる可能性があります。

すでに購入してもらった実績がある優良顧客向けの例文をご紹介します。

例文

〇〇 〇〇様

いつもお世話になり、誠にありがとうございます。〇〇不動産の〇〇です。

ご購入から1年が経ちましたが、ご不便や気になることなどございませんでしょうか。
〇〇の「1年点検」のご案内をさせていただきたく、ご連絡いたしました。

つきましては、1年点検のご都合が良い日をご連絡いただけますでしょうか。
TEL:03-1234-1234
メール:〇〇@〇〇〇〇

ご購入後のサポートも当社が承りますので、お気軽にご相談ください。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

〇〇不動産 〇〇(担当者)

休眠顧客向けの例文

休眠顧客はやり取りした実績はあるものの「希望の物件がなかった」「タイミングが合わなかった」など何らかの理由で、取引まで至らなかった顧客のことです。

休眠顧客の中には、取引まで至らなかった会社からDMが来ることを良いと思わない人もいます。そのため、物件情報やキャンペーンなどの売り込みと思われる内容は避け、休眠顧客に役立つ有益な情報提供を行いましょう。

以下に、休眠顧客向けの例文をご紹介します。

例文

〇〇 〇〇様

長らくご無沙汰しております。〇〇不動産の〇〇です。
その後、不動産購入のご進捗はいかがでしょうか。

以前、内覧に足をお運びいただいたお礼として、不動産購入の動向や暮らしにまつわる情報誌を送付させていただきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

〇〇不動産 〇〇(担当者)

\そのお悩み、ラインにお任せください!/

【売却希望者向け】不動産DMのテンプレート

売却したい顧客も同様、以下のような顧客の種類ごとに適切な内容を作成しましょう。

  • 売却を決めていない潜在層
  • 売却の意思がある見込み客
  • すでに売却してもらった実績のある優良顧客
  • 過去にやり取りはあったものの一定期間以上やり取りがない休眠顧客

潜在顧客向けの例文

不動産売却は、顧客にとって大きな決断となるため、実績を掲載し信頼できる会社であることをアピールしましょう。また、無料で査定ができるなど、問い合わせのハードルを下げる訴求をすることもおすすめです。

不動産売却を決めていない潜在顧客向けの例文をご紹介します。

例文

〇〇エリアで不動産売却を検討されている方へ

はじめまして。〇〇不動産の〇〇と申します。
当社は、〇〇エリアに特化し不動産売買の仲介を行っている不動産会社でございます。
おかげさまで開業から〇〇年を迎え、多くの不動産売買に携わらせていただいております。

この度は不動産売却のご案内で、お便りを差し上げました。

現在、〇〇エリアでは再開発が行われ、不動産需要が非常に高まっております。
〇〇エリアにお住まいの方で、不動産売却を検討されている方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

【〇〇エリアの不動産売却実績】
売却価格:
間取り:
建物面積:
築年数:

不動産の売却予定がない場合でも、無料での査定が可能です。以下からご相談くださいませ。
TEL:03-1234-1234
メール:〇〇@〇〇〇〇

〇〇不動産 〇〇(担当者)

見込み客向けの例文

不動産売却の意思がある見込み客向けの例文をご紹介します。見込み客の中には「すぐに売りたい」「不動産の価値が知りたい」などニーズが異なります。問い合わせを受けた際に、売却タイミングを把握し、それぞれのニーズに合わせたDMの作成が重要です。

以下は「すぐに売りたい」ニーズに対するDMの例文です。

例文

〇〇 〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇不動産の〇〇です。
先日は、〇〇エリアの不動産売却に関するお問い合わせをいただき、ありがとうございました。

この度、〇〇エリアにて、〇〇様がお住まいような3LDKの物件の購入を希望される方がおられましたのでご連絡を差し上げました。

購入を希望されている方は、来年の春頃に転勤で〇〇エリアに引っ越しを予定されており、お庭付き、駐車場が2台ある3LDKの戸建て住宅を探していらっしゃいます。

現在、〇〇エリアは不動産需要も高く、当社では〇〇エリアにて以下のような売却実績がございます。

【〇〇エリアの不動産売却実績】
売却価格:
間取り:
建物面積:
築年数:

以前のご相談で〇〇様が不安に感じられていた、売却の手続きもお任せいただけます。
無料査定も対応しておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
TEL:03-1234-1234
メール:〇〇@〇〇〇〇

〇〇不動産 〇〇(担当者)

優良顧客向けの例文

購入したい人向けと同様に、優良顧客との信頼関係の構築は重要です。DMで定期的に感謝を伝えたり、キャンペーンの告知を行うことで、新たな売却の依頼や不動産売却をしたい知人を紹介してもらえる可能性があります。

以下に、すでに売却してもらった実績のある優良顧客向けの例文をご紹介します。

例文

〇〇 〇〇様

いつもお世話になり、誠にありがとうございます。〇〇不動産の〇〇です。
改めまして、先日は不動産の売却契約をいただきまして、誠にありがとうございました。

微力ながら〇〇様にお力添えできたことを、心より嬉しく存じます。

当社では、不動産を売却いただいたお客様を対象に、プレゼントキャンペーンを行っておりますので、ぜひご参加ください。プレゼント詳細や応募方法は別紙にてご確認くださいませ。

今後も〇〇様のお役に立てるように精進してまいりますので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

〇〇不動産 〇〇(担当者)

また、高級感のある用紙や封筒などで特別感を与えることも効果が期待できます。

休眠顧客向けの例文

すでに自社を忘れてしまった顧客もいるため、継続的なDM送付を通して自社を認識してもらうことが大切です。ただし、休眠顧客の中には、売却まで至らなかった会社からDMが来ることを良いと思わない人もいるため、積極的な売り込みは避けた方がよいでしょう。

まずは、お役立ち情報を提供して信頼関係を築くことが重要となります。

休眠顧客向けの例文は以下の通りです。

例文

〇〇 〇〇様

長らくご無沙汰しております。〇〇不動産の〇〇です。
その後、不動産売却のご進捗はいかがでしょうか。

以前、不動産の査定を依頼していただいたお礼として、近年の不動産売却の動向をまとめた情報誌をお送りいたします。

不動産売却時の参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

〇〇不動産 〇〇(担当者)

不動産DM作成時の注意点

不動産DMを作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 売り込みすぎない
  • 不安を煽る文言は避ける
  • 個人情報を適切に扱う
  • 信書扱いのDMは正しい方法で郵送する
  • 画像や文章の著作権・肖像権を侵害しない

不動産購入・売却のメリットデメリットなど必要な情報を伝え、誠実な情報提供を行うことで、顧客との信頼関係を築くことができます。

売り込みすぎない

過度な売り込みは相手に不快感を与え、信頼を損なう可能性があります。自社を選んでもらうためには、顧客のニーズや状況に合わせた情報提供を心がけ、売り込むよりもまずは役立つ情報を提供しましょう。

また、以下のような売り込み方は「景品表示法」や「不動産の表示に関する公正競争規約」で禁止されています。

  • 「完璧」「最高級」などの誇張表現をする
  • 実際には取り扱いのない、おとり物件を記載する
  • 販売実績のない金額から値引きしているように見せる
  • 実際には提供しない保証やアフターサービスを記載する

これらの違反行為を行うと、措置命令や刑事罰を受けるリスクがあるだけでなく、消費者の信用を損ない、企業のブランド価値が低下する可能性もあるため注意が必要です。

不安を煽る文言は避ける

「今、売買しないと損をする」などの不安を煽る文言も控えた方が望ましいです。過剰なセールストークや危機感を煽るような表現は、受け手に不信感を抱かせ、結果的に企業のイメージを損なう可能性があります。

Z世代を対象としたマイナビニュースのアンケートでは、「好まない(苦手な)企業が発信するメッセージや広告表現」として「不安を煽るような表現」が最も多く(20.6%)、消費者の反感を買いやすいことが分かっています。※1

また、不安を煽って契約を促すような広告は、「消費者契約法第4条第3項第3号(不安をあおる告知)※2」に違反する可能性があり、法的なリスクを伴います。たとえば、「このままでは損をする」「今買わなければ大変なことに」などの表現は、消費者を誤認させる恐れがあるため注意が必要です。

※1 不安を煽る広告はNG!? Z世代が“好む広告表現”と“苦手な広告表現” | マイナビニュース 参照
※2 不安をあおる告知(第4条第3項第3号)|消費者庁 参照

個人情報を適切に扱う

DM送付には、顧客の住所や氏名などの個人情報を使用するため、管理が不十分だと情報漏洩のリスクが高まります。万が一、顧客情報が漏洩した場合、顧客の信頼を損なうだけでなく、企業のブランドイメージにも大きなダメージを与える可能性があります。さらに、個人情報保護法違反となれば、行政指導や罰則を受ける可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

特に、外部サービスに業務委託する場合は、適切な情報管理が行われているか確認することが重要です。委託先が情報管理の基準を満たしていない場合、情報漏洩のリスクが高まるため、過去の実績やセキュリティ対策をしっかりと確認し、信頼できる業者を選定しましょう。

信書扱いのDMは正しい方法で郵送する

不動産DMを作成・送付する際には、信書に該当する内容が含まれていないかを確認し、適切な郵送方法を選ぶことが重要です。

信書とは、特定の受取人に対して一定の意思を伝える文書を指し、不動産DMの中でも「契約内容の通知」「個別の見積もり」「請求書」などが含まれる場合は信書扱いになります。もし信書に該当するDMを通常のメール便(宅配便やゆうメールなど)で送付すると、郵便法違反となる可能性があり、企業としての信用を損ねるだけでなく、法的な責任を問われることもあります。

そのため、信書扱いとなるDMは、郵便局が提供する「第一種郵便(定形・定形外郵便)」や「レターパック」など、信書の送付が認められている方法を利用する必要があります。

画像や文章の著作権・肖像権を侵害しない

DMに使用する画像や文章の著作権・肖像権を侵害しないよう十分に注意が必要です。他者が作成した画像や文章には著作権があり、無断で使用すると法的な問題に発展する可能性があります。

特に人物が写っている写真の場合、撮影者に著作権があるだけでなく、被写体となった人物には肖像権が発生します。そのため、適切な許可なく使用すると、トラブルの原因になりかねません。

著作権や肖像権の侵害を防ぐには、著作者や被写体の許可を得る、ロイヤリティフリーの素材を使用する、商用利用が認められている画像や文章を選ぶといった方法を取ることが重要です。

ただし、「商用利用可」とされている素材でも、利用範囲が制限されている場合があるため、事前に利用規約を必ず確認するようにしましょう。

反響率の高い不動産DMの作成は株式会社ラインへ

DMは、​​顧客に直接情報を届けられる集客方法のひとつです。自分宛に届くDMは開読率が高く、効果的な訴求ができれば集客につながる可能性があります。
ただし、顧客のもとには日々さまざまな郵便物が届くため、自社を選んでもらうためには他社DMとの差別化が必要になります。

今回ご紹介した不動産DMを作成する際のコツや注意点を意識しながら、受け取り手の興味を引くDMを手元に届けることで、より反響率の高い集客を実現させましょう。

「DM作成のノウハウがない」「魅力的なDMを作成したい」とお考えの場合は、株式会社ラインへご相談ください。豊富な実績を活かして、より反響が得られるDMの作成、印刷、配布、効果検証までを一括でご依頼いただけます。明確なイメージが固まっていない場合でもご相談いただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

ライン編集部

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