DM(ダイレクトメール)の種類を解説!それぞれの特徴や活用すべきケースを紹介
商材の宣伝活動として活用されることが多い「DM(ダイレクトメール)」。DMといっても様々な種類があり、種類によって特徴や活用すべきケースは異なります。自社の商材や目的に合わせて適切なDMを活用することができれば、DMの効果を最大化できる可能性があります。
今回は、DMの種類や種類別の特徴、活用すべきケースについて解説します。この記事を参考に、適切なDM選びのコツを理解しましょう。
目次
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DM(ダイレクトメール)とは?
DM (ダイレクトメール)とは、宣伝を目的として特定のターゲットに送られる、電子メールやハガキなどの印刷物のことです。
DMは不特定多数に宣伝できる広告手法とは異なり、拡散力がやや劣りますが、特定のターゲットに対して宣伝することにより、興味を惹きやすくなるメリットがあります。興味を惹くことができれば、購入や問い合わせに繋げることも可能です。
また、特定のターゲットに宣伝する効率的な方法であるだけでなく、より成約に繋げやすい可能性もあることから、DMを活用した方が良いケースが多くあります。
DM(ダイレクトメール)のサイズや送り方の種類
DM(ダイレクトメール)の種類としては、以下の5つが挙げられます。
- DMハガキ
- 封筒DM
- 電子DM
- FAXDM
宣伝目的やターゲットへの訴求内容によって、適切なDMの種類は異なります。それぞれの特徴だけでなく、メリットやデメリットも理解した上で適切なものを選びましょう。
DMハガキの特徴
DMハガキは、郵便物を活用して送付するもので、封書以外のものを「DMハガキ」と呼ぶのが一般的です。
近年では、インターネットが普及したことで、紙媒体を選択しない企業も増加傾向にありますが、インターネット広告よりもすぐに始められ、直接手にとってもらえる機会が高いことから、DMハガキを活用した方が良いケースがあります。
一般的にDMに用いられるサイズの一例
はがきサイズ | 100mm x 148mm | コストを抑えたシンプルなDMに適しており、特にクーポンや特別キャンペーンの案内に使用されることが多い。郵便料金も抑えられるため、広範囲の顧客に送付しやすい利点がある。 |
---|---|---|
長形3号 | 120mm x 235mm | 封筒タイプのDMに使われる一般的なサイズで、A4用紙を三つ折りにして送付する場合に適している。ビジネス書類やクーポンの挿入にも便利。 |
A4 | 210mm x 297mm | 大きめのサイズで、視覚的なインパクトを与えるDMに使用される傾向。商品カタログやキャンペーン情報など、詳細を伝える際に適している。 |
A5 | 148mm x 210mm | 手軽に持ち運べるサイズのため、イベント案内や簡単なプロモーション情報の送付に適している。小型ながらも視覚的な効果を保てるサイズ。 |
DMハガキのメリット・デメリット
DMハガキのメリット・デメリットは、下記表を参考にしてください。
ハガキのメリット | ハガキのデメリット |
---|---|
DMの中でも比較的コストを抑えやすい | サイズが小さく情報量に限界がある |
圧着ハガキは情報をコンパクトに伝えられる | 開封しなければ内容を確認できないものがある |
直接手に取って見てもらえる可能性が高い |
ハガキによるDMは、他のDMよりも比較的コストを抑えられることが特徴です。両面が接着されている圧着ハガキを活用すれば、配送費を抑えつつ掲載できる情報量を増やせます。
ただし、開封しなければ内容を確認できないため、関係ないと思われてしまうと開封する前に捨てられてしまう恐れもあるため注意が必要です。
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ハガキを活用すべきケース
DMハガキを活用すべきケースは、自社商材の宣伝やイベントを開催するときです。拡散力はそれほど高くはありませんが、特定のターゲットに対して商材に対する興味を惹きやすいため、成約に繋げやすくなります。
また、ハガキにキャンペーン情報や割引クーポンをつけることで、さらに成約率を高められる可能性があります。
封筒DMの特徴
DMには封筒を用いた宣伝方法もあり、封筒を活用することで他のDMとも差別化が図れます。また、封筒のサイズや素材、色を変更することで、ターゲットに対して様々な印象を与えられます。
封筒DMは、圧着ハガキと同様に開封するまで中身が分からないため、興味を惹けなければ開封されないデメリットもありますが、内容がわからない分、中身に興味をもってもらえる可能性もあります。
封筒のメリット・デメリット
封筒のメリット・デメリットは、下記表を参考にしてください。
封筒のメリット | 封筒のデメリット |
---|---|
ターゲットごとに適切な情報を選択できる | 開封するまで中身がわからない |
多くの情報を訴求できる | 作成に時間や費用がかかる |
封筒を活用する最大のメリットは、ターゲットに合わせて情報を変えられることです。封筒の内容を変えるだけでなく、中身を自由に増減できるため、一度に多くの情報を伝えられます。クーポン券や割引券などを同封すれば、成約に繋げやすくなるのもメリットです。
ただし、ターゲットに合わせて内容を変更しなければいけないため、作成するのに時間や費用がかかる可能性があります。開封するまで中身がわからないデメリットもありますが、OPP袋を活用するのもおすすめです。OPP袋とは、プラスチック素材の透明のフィルムのことで、封筒が雨で濡れてしまうことも防げます。中身も開封せずにわかるため、封筒のデメリットを減らしつつ、メリットを生かすことが可能です。
封筒を活用すべきケース
封筒を活用すべきケースは、一度に大量の販促物を送りたい場合です。チラシやハガキを分けて大量に送付してしまうと受け取り手に何度も手間をかけてしまう可能性があります。封筒でまとめて郵送すればかさばることなく、情報が整理されていてターゲットにも内容を伝えやすくなります。新たな商材やサービスを展開した際には、封筒を活用してまとめて送付することをおすすめします。
電子DMの特徴
電子DMとは、電子メールを活用して特定のターゲットにメールを送付する方法のことです。紙媒体を活用したDMとは異なり、印刷コストがかからないため費用を抑えられるのが特徴です。
ただし、ターゲットの連絡先がなければ直接DMを送付することができません。たとえDMが送れたとしても、数多くのメールに埋もれてしまう可能性もあり、期待する反響率を得られない恐れがあります。
電子DMのメリット・デメリット
電子DMのメリット・デメリットは、下記表を参考にしてください。
電子DMのメリット | 電子DMのデメリット |
---|---|
情報量に制限がない | 商材によっては相性が良くない |
費用が抑えられる | 連絡先を知らなければ送付できない |
複数のターゲットに効率的に訴求できる | 他の電子メールに埋もれてしまう可能性がある |
電子DMでは、紙媒体のように掲載できる情報量に制限がありません。そのため、伝えたい情報を全て伝えることが可能です。また、複数のターゲットに同時にアプローチできるため、効率が良い側面もあります。反響数も他の宣伝方法よりも測りやすいため、効果測定を行いやすいのもメリットです。
ただし、商材によっては紙媒体の方が相性が良い場合もあります。さらに、連絡先を知らなければ電子DMを送付できません。近年ではSNSも普及しているため、連絡先を知らない場合にはSNSのダイレクトメッセージ機能を活用することをおすすめします。
電子DMを活用すべきケース
大量の情報を効率的に送付したいときには、電子DMを活用しましょう。電子DMには一斉送信できる機能があるため効率的に訴求が可能です。
また、紙媒体のようにチラシ制作、印刷などの手間がかからないため、人材が不足しているときの広告手法としてもおすすめです。
FAXDMの特徴
FAXDMとは、FAXを活用してDMを送付する方法のことです。FAXを活用するため、配布が簡単なだけでなく、常に最新の情報を訴求できるのが大きなメリットです。
また、家庭によっては現在でもFAXを活用していることがあるため、特定の家庭や企業に訴求しやすい方法として挙げられます。
FAXDMのメリット・デメリット
FAXDMのメリット・デメリットは、以下の表を参考にしてください。
FAXDMのメリット | FAXDMのデメリット |
---|---|
自宅に届くため目に留まりやすい | 紙の消費によるクレームに繋がる恐れがある |
作成から配布が比較的簡単 | カラーでの配布がしづらい |
FAXを活用している年齢層に訴求しやすい | — |
FAXDMは、作成から配布が比較的簡単であり、すぐに顧客へ情報を訴求できます。FAXを利用することから、配布の労力を削減することも可能です。また、比較的高齢の世帯で家庭用にFAXを活用しているケースがあるため、一定の年齢層に訴求しやすいのもメリットです。
FAXDMのデメリットとしては、FAXを配布することによって、受け取り先の紙が消費されることが挙げられます。そのため、商材に興味の無い顧客からは、紙を無駄に消費したことを理由にクレームに繋がる恐れがあることを理解しておきましょう。
FAXDMを活用すべきケース
FAXDMは、簡単に紙で送付できるのが最大のメリットです。そのため、ポスティングや郵送のように時間や手間をかけず、紙を活用したDM配布を行いたい場合におすすめです。
また、配布に時間や手間がかからないため、広告出稿の中でも人員を削減しながらできる方法となります。
DMにおける開封率と反響率の違い
DMを活用する際には、開封率と反響率の違いについて理解しておくことが大切です。開封率と反響率の違いは、下記を参考にしてください。
- 開封率:送付したDMが開封された割合のこと
- 反響率:送付したDMに対する反響の割合のこと
例えば、開封率が高くても反響率が低ければ、最終的な成約には繋がりません。開封率が低い場合には、ターゲット層やDMの内容で興味を惹けてない可能性が考えられます。
DMを活用する際には、開封率と反響率の違いについて理解した上で、数値の変化によって適切な対策を立てることが重要です。対策によって数値が変化した際に「なぜ数値が変わったのか」を考えることで、次の戦略にも生かしやすくなります。
DM(ダイレクトメール)の反響率を高めるには?
DM(ダイレクトメール)の反響率を高める方法は、以下の5つです。
- 明確な目的・ターゲット設定を行う
- 費用対効果を分析する
- 配布するタイミングを精査する
- ターゲットに合わせてDMのデザインや内容を変更する
- DMの専門会社へ依頼する
これらの方法を組み合わせることで、よりDMの反響率を高められる可能性があります。
明確な目的・ターゲット設定を行う
DMの反響率を高めるためには、明確な目的・ターゲット設定を行うことが大切です。目的やターゲット設定が明確化されていなければ、DMを見てもらうことすらできない可能性があります。
例えば、思いつきで30代の男女にDMを送信した場合と、35歳によくある肌トラブルで悩んでいる人に対してDMを送った場合では、反響率に大きな差が出る可能性が高いです。
また、目的やターゲット設定が明確になっていなければ、DMを送る数や内容が絞りきれず無駄にコストがかかってしまう恐れもあります。DMの反響率をより高められるよう事前に明確な目的・ターゲット設定をしっかりと行いましょう。
費用対効果を分析する
費用対効果を分析することも、DMの反響率を高めるために重要です。DMやチラシのような宣伝活動を行う場合、反響数や売上げにばかり気を取られてしまうかもしれませんが、反響数が多くても、費用や手間を大幅にかけたことによって、費用対効果が下がっていれば赤字となる可能性があります。
最終的な売り上げや反響数だけに注目するのではなく、費用対効果を分析した上で反響率を高めましょう。
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配布するタイミングを精査する
DMの反響率を高めるためには、配布するタイミングにもこだわりましょう。特におすすめのタイミングとしては、商材の買い替えやシーズンの変わり目などが挙げられます。過去の顧客の傾向から、購入履歴に合わせて最適なタイミングでDMを配布することで、高い反響を得やすくなります。
また、配布する方法も重要です。DMをポスティングで配布するのか、直接手渡しするのかによっても、配布後の反響率に差が出ることがあるため、様々な配布方法でどのタイミングに配布すると反響率が高いのかを試してみることをおすすめします。
ターゲットに合わせてDMのデザインや内容を変更する
DMの反響率を高めるためには、ターゲットに合わせてデザインや内容を変更することをおすすめします。DMのデザインや内容によって、反響率は大きく変わります。例えば、サイズが小さくても、少しの情報量でキャンペーンなどを掲載できるハガキは、新規顧客の集客におすすめです。
反対に、すでに自社商材に興味のある既存顧客へ配布する際には、大きめのサイズで情報量も多く掲載したDMの方が高い効果を得られる可能性があります。
このように、ターゲットに合わせてデザインや内容を変更することで、反響率を高めやすくなります。
DMの専門会社へ依頼する
DMの専門会社へ依頼することも、反響率を高めるための手段としておすすめです。DMには多くの種類があり、特徴やメリット・デメリットだけでなく、自社の商材と相性が良いかも判断しなければなりません。
さらに、開封率や反響率を調べた上で効果測定を繰り返しながら徐々に数値を高めていくことが大切です。
通常業務をこなしながら、DMにかける手間や時間を確保できない場合も多く、どちらかが中途半端になってしまっては意味がありません。DMの専門会社へ依頼すれば、最適なDMの種類を選択してもらえるなど、要望に合わせてさまざまな提案をしてもらえます。手間や時間を大幅に削減した上で、プロのノウハウをもとに効果的な宣伝が可能になります。
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DMの種類によって活用するケースを変えよう
DMの集客効果を最大化するためには、DMの種類によって活用するケースを変えることが大切です。同じ手間やコストをかけたとしても、DMの種類や商材、ターゲットがマッチしていないだけで、効果が大きく変わってしまう可能性があります。
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この記事を書いた人
ライン編集部
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