チラシの作り方をわかりやすく解説!自作可能なツールも紹介
チラシは、手軽に情報を伝えることができる効果的なツールですが、いざ自分で作成しようと思うと、何から始めれば良いか悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。
本記事では、チラシ作りの基本やポイントを、チラシ作りが初めての方でも理解できるようわかりやすく解説していきます。
無料で利用可能なツールや、自作が難しい場合の対処法も解説しておりますので、ぜひチラシ作りの参考にしてみてください。
目次
\チラシデザインを作成したいとお考えの方は/
「チラシデザインを作成したいけど、何から始めれば良いか分からない」という方は、ぜひ株式会社ラインにご相談ください。
基本的なチラシの作り方と手順
チラシの作り方でおすすめの手順は、以下の通りです。
1. 企画内容を考える
2. 掲載する情報を絞り込む
3.写真素材やキャッチコピーを準備する
4.レイアウトを決める
5.デザインを作成する
6.チラシを印刷する
チラシを作成する際には、上記手順で行えば効率よく進めることができ、方向性も定まりやすくなります。チラシ作成の手順を間違えると、変更があった場合に最初から考え直さなければいけないことになる恐れがあるため注意が必要です。
1.企画内容を考える
チラシを作る際の1番目の手順は、企画内容を考えることです。企画内容を考えなければ、おしゃれでかっこいいチラシは作れても、何を伝えたいのかが分からないチラシになってしまう可能性があります。
チラシ配布の主な目的は、自社のサービスを知って欲しい人に的確に伝えることです。企画内容を考える際のターゲット層を絞り込む際には「5W1H」を用いることをおすすめします。
5W1Hとは、下記内容の略であり、企画内容を詳細まで考えやすくなります。
- いつ(When)
- どこで(Where)
- 誰が(Who)
- 何を(What)
- なぜ?(Why)
- どのように(How)
また、告知内容以外にも店舗の住所や地図、営業時間などの情報を整理することで的確に情報が伝わりやすいチラシを作成することができます。
2.掲載する情報を絞り込む
ターゲットを明確化し、企画内容を決定したら、次はチラシに掲載するための情報を整理していきます。
チラシには、限られたスペースしかないため、伝えたい内容を端的に分かりやすくまとめることが重要になります。情報を詰め込みすぎてしまうとターゲットに本当に伝えたいことが埋もれてしまったり、そもそも読みにくいチラシになってしまう恐れがあります。
また、情報を整理しないでチラシの作成を進めてしまうと、あとから情報を追加する必要が出てきた場合、追加するためにレイアウトを変更しなければならない事態が発生する可能性があります。
情報の整理を行う方法としては、すべての情報を書き出してから、不要な情報を削除していくと効率よく情報の絞り込みが行えます。企画内容を考える際に設定した5W1Hを元に取捨選択を行うと、より必要な情報が明確になるため参考にしましょう。
また、載せきれない情報については、チラシにURLやQRコードを記載し、詳細な情報を公式サイトやSNSなどから確認できる導線を作ることもおすすめします。
3.写真素材やキャッチコピーを準備する
チラシに記載するために必要な文字情報が集まったら、写真とキャッチコピーの準備をしましょう。チラシの作成を始めてから写真を集めたりキャッチコピーを決めたりすると、時間がかかってしまい、日程通りに作成を進められない可能性があります。写真やキャッチコピーを事前に用意しておくことで、その後のチラシ作成の予定も立てやすくなります。
また、写真は目を惹く伝えたい内容に沿ったものを用意しましょう。キャッチコピーは、長くなりすぎないように簡潔でわかりやすいものがおすすめです。
写真やキャッチコピーを使用することで、文字情報を読まなくても何を伝えたいかがひと目でわかりやすくなります。
4.レイアウトを決める
写真やキャッチコピーが用意できたら、次はチラシ全体のレイアウトを決めましょう。チラシのレイアウトは、3分割するのが基本です。3分割することで、チラシ全体がわかりやすくなります。
3分割するためには、タイトル部分と写真配置部分、商品サービスの説明などをはっきりと分けましょう。横向きのチラシなら「Z」、縦向きのチラシなら「N」の順番に配置することで、すっきりとした印象を与えられます。
また、写真やイラストの配置、文字のサイズはこのタイミングで決めておきましょう。キャッチコピーやオファー、連絡先などの重要な情報は、目立つ位置に配置し、大きなフォントや異なる色で強調することで、読み手が一目で「何を伝えたいのか」を理解できるようになります。尚、協調ポイントや見やすさの実現には余白を作ることも大切になるため、意識してレイアウトを行いましょう。
チラシの写真と文章の面積比(図版率)は、目的やターゲットによって異なりますが、一般的には 50:50から70:30 の範囲が効果的とされています。
5.デザインを作成する
チラシのレイアウトが決まったら、チラシのデザインを作成しましょう。チラシのデザイン制作を行う際には、制作ソフトを使うのがおすすめです。
ただし、チラシを作る際のソフト選びは最初からハードルを上げる必要はありません。WordやPowerPoint、オンラインサービスなどは一般的にも使用されているためおすすめです。
パソコン自体の習熟度や実際に使い慣れているかどうかで選ぶと、チラシのデザイン制作をスムーズに進めやすくなります。
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6.チラシを印刷する
チラシのデザインまで完了したら、完成したチラシを実際に印刷しましょう。印刷の手段としては、自宅のプリンターやコンビニでできるプリントサービスの活用がおすすめです。100枚を超える印刷物の場合は、印刷会社を利用する方が割安で質の良いチラシの印刷ができます。
また、チラシのデザインや印刷をポスティング業者へ依頼することで、チラシの効果を高めることも可能です。ポスティング業者に依頼を検討している場合は、全国のポスティングに対応している株式会社ラインにお気軽にご相談ください。
集客率が上がるチラシを作るコツ
集客率が上がるチラシを作成するために必要なコツは、以下の6点です。
- ターゲットにささるキャッチコピーを作る
- 必要な情報を過不足なく掲載する
- 全体のカラーを統一する
- フォントの種類を統一する
- 漢字・ひらがな(カタカナ)のバランスを意識する
- 解像度が350pdi以上の画像を使う
手順通りにチラシを作成できても、期待する効果が得られないと費用対効果の高い宣伝が行えません。より集客率を高めるためのコツを理解し、チラシ作成に取り入れてみてください。
ターゲットにささるキャッチコピーを作る
キャッチコピーは、チラシで最初に目に入る部分であり、ターゲットの関心を引きつける重要な要素です。ターゲット層のニーズや課題を理解し、その解決策やメリットを簡潔に伝えることで、読み手が「これは自分に関係がある」と感じ、内容をさらに読んでもらえるようになります。
ターゲットにささるキャッチコピーを作るポイントは以下の通りです。
- ターゲットを明確にする
- ターゲットの悩み・問題を洗い出す
- サービスの特徴をリストアップする
- 文字数は13〜25文字程度
人は3秒以内に興味のある情報かどうかを判断すると言われています。一目で判断できるキャッチコピーがターゲット層に適していれば集客に繋がりやすくなります。
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必要な情報を過不足なく掲載する
チラシは、限られたスペースの中で伝えたい内容を端的に分かりやすくまとめる必要がありますが、読み手にとって「知りたいこと」が過不足なく含まれていることが重要になります。
情報が少なすぎると内容が理解しにくく、反対に情報が多すぎると重要なポイントが埋もれてしまう恐れがあります。商品の特徴やイベントの日程、連絡先など、必要な情報を簡潔かつ明確に伝えることで、読み手が行動を起こしやすくなります。
情報量によって、可能であれば印刷するチラシのサイズを変更することもおすすめです。
また、文章には読みやすい文字数があり、縦組みの場合は30〜40文字、横組の場合は20〜30文字が目安と言われています。
情報を過不足なく掲載することはもちろん、読み手に読みやすいと思ってもらえるチラシを作成することで、より集客率アップが期待できます。
全体のカラーを統一する
チラシ全体のカラーを統一することで、視覚的に調和の取れたデザインを作ることができます。
カラーの種類は多く使いすぎてしまうと見づらくなってしまうため、メインで使う色は2〜3色に留めることをおすすめします。配色の割合は、「ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=70:25:5」が理想的と言われています。色によって印象が異なるため、コンセプトに合わせた配色を行うようにしましょう。
また、原色を使うと視覚的に強すぎて読み手に圧迫感を与える可能性があります。原色は目を引く反面、刺激が強く、複数使うとデザインが雑然とした印象になりがちです。また、読みやすさが損なわれることもあり、伝えたいメッセージがうまく伝わらない可能性もあります。彩度や明度を調整してトーンを下げた色味を使うと、落ち着いた印象で、情報が整理された効果的なデザインになります。
フォントの種類を統一する
フォントを統一することは、デザインの一貫性と読みやすさに直結します。異なるフォントを多用すると、まとまりがなく視認性も悪くなるため、1〜2種類で統一することをおすすめします。フォントを統一すると、チラシ全体がまとまり、プロフェッショナルな印象を与えます。
但し、フォントの縦横比を変えたり、装飾を多く施しすぎでしまうと、安っぽい印象になってしまう可能性があるため注意が必要です。
また、フォントの種類によっては読み手に与える印象を変えることができるため、コンセプトに合うフォントを選ぶようにしましょう。
明朝体 | フォーマル・知的・繊細・女性的 |
---|---|
ゴシック体 | 力強い・シンプル・スタイリッシュ |
筆書体 | 重厚感・伝統的・和風・勢い |
丸ゴシック体 | かわいい・幼い・楽しい・やわらかい |
手書きフォント | 素朴・親しみ・ナチュラル・カジュアル |
漢字・ひらがな(カタカナ)のバランスを意識する
日本語の文章において、漢字、ひらがな、カタカナのバランスは、読みやすさと情報伝達力に大きな影響を与えます。漢字が多すぎると硬い印象を与え、反対にひらがなが多すぎると幼く曖昧な印象になりえます。
漢字とひらがな(カタカナ)の比率は、3:7だと読みやすい文章になると言われていますが、新聞や雑誌などの活字媒体では3:7を意識して作られるなど、漢字・ひらがな(カタカナ)のバランスによっても読み手に与える印象が変わってきます。
また、漢字・ひらがな・カタカナ自体も、それぞれ読み手に与える印象が異なるため注意が必要です。
漢字 | 真面目・誠実・信用・知的 |
---|---|
ひらがな | 親しみ・やわらか・幼い |
カタカナ | 躍動感・軽快 |
読者の信頼性を損う可能性もあるため、漢字表記が一般的なものに関しては、漢字を使用した方が良いですが、バランスが与える印象を意識しながら、チラシのイメージに合った表記を心がけてみましょう。
解像度が350dpi以上の画像を使う
解像度が350dpi以上の画像を使用することで、印刷時に鮮明でプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。低解像度の画像を使用すると、ぼやけて不鮮明になり、チラシ全体の品質が低く見えるため、信頼感や興味を損なう恐れがあります。高解像度の画像を使うことで、視覚的に訴える力が強まり、商品の魅力やイベントのインパクトをより効果的に伝えられます。
但し、解像度が500dpiを超えてくると、人に認識できない差になるため、画質が良くデータの重さも扱いやすい350〜400dpiを目安にすることをおすすめします。
自分でチラシ作成したい人におすすめのツール
チラシを自作で作成したい場合には、デザインの知識がなくても本格的なチラシを作れるデザインツールがたくさんあります。
ここでは、パソコンやスマホのどちらでも使える便利なアプリから、登録不要で使えるパソコンソフト、コストを抑えつつ本格的なデザインができる無料のソフトまで、用途に合わせたおすすめのツールをご紹介します。
パソコン・スマホのどちらでも使えるアプリ
パソコン・スマホのどちらでも使えるアプリは以下の2つです。
- Canva
- デザインAC
自分で本格的なチラシを手軽に作りたい人にアプリはおすすめです。パソコンとスマホの両方で利用できるため、自宅でも外出先でもチラシの作成や修正が可能です。また、パソコンで作業した内容をスマホで確認し、微調整したり、簡単な修正を加えたりすることができるため、時間や場所に縛られず効率良く作業が進められます。
Canva:豊富なテンプレートで直感的にチラシが作れる
Canvaは、パソコンでもスマホでも簡単に利用でき、本格的なチラシが作成できるデザインツールです。豊富なテンプレートやデザイン素材が揃っており、業種・イベント・テーマからデザインが選べるなど、初心者でも高品質なチラシを短時間で作成できます。さらに、保存形式はPDF・JPG・PNGから選べ、画像編集やフォントの選択など細かいカスタマイズも可能です。
また、アプリから直接プロ品質の印刷を発注することができるため、デザイン作成から印刷までを一貫して行うことができます。
無料と有料プランがあり、どちらもクレジット表記無しで商用利用可能です。無料プランでも多くの機能が使えますが、さらに多くの素材を使いたい場合は、有料プランで幅広いオプションが利用できます。
デザインAC:無料で商用利用可能なチラシが作れる
デザインACは、無料の会員登録だけでチラシ作成が可能なデザインツールです。無料会員の場合は、クレジットカードの登録が必要なく、「写真AC」や「イラストAC」の素材も使用できます。
業種や目的に合わせたテンプレートが豊富に用意されており、テンプレートをカスタマイズするだけで手軽にチラシを作成することができます。
有料会員になると検索回数制限解除・VIP素材のダウンロード権限が得られるなど、より素材やテンプレートを自由に使え、デザインの幅が広がります。
登録不要&パソコンで使えるソフト
登録不要かつパソコンで使えるデザインソフトは、以下のとおりです。
- Word(ワード)
- Excel(エクセル)
- PowerPoint(パワーポイント)
多くの人が日常的に使用しているMicrosoft Officeのソフトは、すでに使い慣れたツールであるため、新たなソフトを学ぶ手間がかかりません。基本的な操作に精通していることから、特別なデザインソフトを学ぶ必要なく、手軽にチラシ作成を始められます。
ソフトが登録されていない場合はインストールが必要になりますが、無料版と有料版がそれぞれあり、簡易的なチラシを作る場合には無料版で問題なく作成できます。
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Word(ワード):豊富な書式やテンプレが使用可能
Wordは主に文章作成に使われるソフトですが、画像やグラフも挿入可能なため、チラシ作成が可能です。デザインツールに比べるとやや使いづらい傾向がありますが、文字の装飾・フォントの切り替え、用紙のサイズが変えられ、レイアウトオプションで画像の位置を自由に変えられるなど、レイアウトのカスタマイズが容易です。
また、Microsoftの公式サイトにチラシの無料テンプレートが公開されているため、必要に応じて活用することもできます。
Excel(エクセル):表やグラフの作成が容易
Excelは、データや表の視覚化が得意なので、セルや関数を使って数値情報をわかりやすくグラフや表にしてチラシに取り込むことができます。そのため、実績や結果など、数字を強調したいチラシ作りに適しています。
また、テキストや画像の挿入、背景色の設定が可能なため、レイアウトのカスタマイズが比較的自由に行えます。但し、印刷時にレイアウトがずれる可能性があるため、微調整を行うなどの注意が必要です。
印刷を外注する場合は、Excelファイルでの入稿が不可のケースが多いため、ファイル形式をPDFに変換してから入稿するようにしましょう。
PowerPoint(パワーポイント):自由にデザイン可能
PowerPointは、スライドを作成する感覚でテキストや画像を直感的にレイアウトし、プレゼン風のチラシを作成できるため、Officeソフトの中で最もチラシ作成に適しているといえます。
また、Microsoftで配布しているテンプレート数がWordよりも多く、テンプレートを活用することで、デザインの基礎が整った状態から作業を進めることができます。
さまざまなオブジェクト(画像、グラフ、図形)を統合しやすく、豊富なデザイン機能を駆使して独自のチラシを作ることができますが、文字幅の微調整や表作成には適していないため、チラシの内容に合わせてPowerPointを使用するかどうかを判断しましょう。
チラシの作り方は簡単!ただし集客するには工夫が必要
初めてチラシを作成しようと思うと、ハードルが高いように感じるかもしれませんが、基本的な作り方や手順、コツや使いやすいアプリ・ソフトを理解することで、より集客率の高いチラシを手軽に作成することが可能になります。
ただし、レイアウトやデザインは作成者のセンスが問われるため、不安な人は外注することをおすすめします。
株式会社ラインでは、豊富な実績から幅広い業種のチラシ作成が可能です。チラシの企画提案はもちろん、デザイン・印刷からポスティングやサンプリングなどの手配まで、幅広く対応しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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ライン編集部
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