展示会チラシで集客効果を高めるコツは?イベントチラシの作り方やデザインの事例も紹介

展示会は、企業にとって新規顧客獲得のための大切なイベントの一つです。展示会でより多くの人に興味を持ってもらうためには、展示会場で自社の情報や商材を伝えるチラシを配布することをおすすめします。
本記事では、集客につなげられる展示会用のチラシについてご紹介します。チラシやフライヤーの作り方やデザインのポイントなどを詳しくご紹介しますので、展示会の集客でお悩みの方や展示会用チラシの作成をご検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
展示会で配られるチラシの役割とは

展示会チラシとは、展示会場で配られる集客チラシのことを指します。展示会チラシには、2つの役割があります。
- 展示会ブースへの集客
- 来場者への宣伝
それぞれの役割を理解した上で、展示会チラシの作成を検討しましょう。
展示会ブースへの集客
展示会は多くの企業が参加するため、来場者の目を引き、足を止めてもらうためにチラシは重要なツールとなります。
チラシは目に留まりやすく、会場や出展内容の情報を伝えることができるため、展示会ブースへの集客手段に適しています。チラシに鮮やかなデザインや魅力的なキャッチコピーを使うことで、より多くの人の関心を引き、展示会ブースへの来場を促すことができます。
来場者への宣伝
展示会ではブースの来場者に企業や製品の情報を提供することが大切ですが、チラシを活用することで、その情報をより多くの人に拡散することができます。ブース前で来場者にチラシを手渡すことで、出展者の情報や商材の魅力を伝えることができます。また、チラシは後で見返すこともできるため、展示会で成約に至らなくても、その後再度検討してもらえる可能性も広がります。
このように、展示会チラシには展示会ブースへの集客だけでなく、展示会後に自社の商材を利用してもらう顧客を獲得する役割もあります。

展示会で用意すべきチラシの枚数を計算する方法

展示会で配るチラシの枚数は、以下の点を考慮しながら算出することをおすすめします。
- 来場者数を予測する
- 配布率を設定する
- 予備を加算する
あくまで予測の枚数にはなりますが、上記方法で必要枚数を算出することで、過剰な印刷を避けつつも必要な枚数のチラシを用意することができます。また、予備を加算することで予想外の状況にも対応できます。
1.来場者数を予測する
展示会の主催者側が予測する来場者数の確認を行いましょう。予測がない場合は、同展示会での前回の来場者数などを参考にしてみてください。例えば、予測来場者数が5,000人の場合、この数を基準にチラシの必要枚数を計算します。
2.配布率の設定
来場者数の予測が立ったら、来場者全員にチラシを配布するわけではないため、配布率を考慮します。一般的に、来場者の50%〜70%がチラシを受け取ると考えられます。例えば、70%の配布率を設定する場合、5,000人の70%で3,500枚のチラシが必要になります。
3.予備を加算する
配布率を設定し、具体的な枚数が算出できたら、さらにチラシの予備を10%程度追加しておきます。これは予想外の配布需要や、予備の保存を考慮したものです。3,500枚の10%で350枚を加算し、最終的に3,850枚のチラシを用意します。
展示会チラシの効果を高めるための構成

より効果的な展示会チラシを作成するためには、以下の内容を記載することをおすすめします。
- キャッチコピーやタイトル
- 自社商材の情報・強み
- 悩み・課題とベネフィット
- 価格・料金プラン
- 信頼性を高める情報
- 公式サイトやSNSへの誘導
- 問い合わせ先
記載すべき内容やポイントを押さえ、集客効果を高められるチラシを作成しましょう。
キャッチコピーやタイトル
展示会場には、自社以外にも多くの企業が出展しています。その中で自社の展示会ブースに来場してもらうためには、チラシのキャッチコピーやタイトルは重要になります。
キャッチコピーやタイトルは、一目見ただけで来場者の興味を引けるようなものがおすすめです。また、限られたスペースで情報を伝える必要があるため、短く簡潔にまとめると良いでしょう。
自社商材の情報・強み
より効果的なチラシを作成するためには、自社製品やサービスの特徴を明確にし、その強みを具体的に伝えることが大切です。
例えば、「業界初の〇〇」「特許取得済みの技術を使用」など、他社にはない独自の強みをアピールすると、来場者の関心を引きやすくなります。また、競合他社との違いを明示することで、来場者に選ばれる理由を明確にできます。
さらに、展示会限定の特典や体験コンテンツを記載することも効果的です。例えば、「展示会でのご契約で10%割引」「無料デモ体験実施中」など、来場者が「今すぐブースに行くメリット」を感じる内容を記載することで、ブースへの集客率の向上が期待できます。
悩み・課題とベネフィット
展示会チラシで顧客が抱える問題に共感し、それを解決できることを伝えることで、来場者の関心をより引くことが期待できます。
ベネフィットの訴求例としては以下のようなものがあります。
美容機器 | 最新機能で毛穴の汚れを徹底ケア→毛穴レスで透明感のある肌を目指せる |
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業務用清掃機器 | 〇〇機能で従来より50%作業時間を短縮→スタッフの負担軽減、業務効率UP |
オフィス家具 | 〇〇設計の椅子で姿勢をサポート→長時間のデスクワークでも腰の負担を軽減 |
このように、具体的なベネフィットを示すことで、来場者に「この製品を導入するとどんな良い変化がもたらされるのか」をイメージしてもらうことが可能です。
価格・料金プラン
企業が商品やサービスを導入する際、価格や料金プランは一つの判断基準となる重要な情報となるため、チラシに記載することをおすすめします。
特に、複数のプランがある場合は、それぞれの特徴やメリットを比較できるように整理すると、来場者が自社に合ったプランを検討しやすくなります。
例えば、基本・標準・プレミアムの3種類のプランがある場合には、それぞれの価格と提供内容を簡潔に示すことで、自社のニーズに合ったプランを判断しやすくなります。また、初期費用や月額料金、オプションサービスの有無など、具体的な情報を記載すると、検討段階の来場者にとって有益なチラシになります。
信頼性を高める情報
展示会チラシに信頼性を高める情報を盛り込むことは、来場者の不安を解消し、製品やサービスへの信頼感を高めるために重要です。信頼性が高ければ、顧客は安心して自社の製品やサービスに興味を持ち、積極的に検討してくるきっかけとなります。
信頼性をより高められる情報としては、以下のようなものがあります。
- 導入実績・継続率
- 活用事例・導入事例
- 口コミ・お客様の声
- 権威ある人からの推薦
これらの情報を組み合わせてチラシに掲載することで、製品やサービスの信頼性が高まり、来場者の興味を引きやすくなります。
公式サイトやSNSへの誘導
展示会チラシだけで自社製品やサービスの詳細全てを伝えることは難しいため、詳細まで知ってもらうには、製品やサービスのWEBページやSNSなどへの遷移先を記載し、情報収集しやすい導線を作ることをおすすめします。
また、QRコードを活用することで、WEBページやSNSへのアクセス数の確認もできるため、チラシからの反響数の把握も可能になります。
問い合わせ先
展示会チラシに問い合わせ先は必ず記載しましょう。チラシを見て興味を持った人が、どのように連絡したら良いか分からないと、集客のチャンスを逃してしまう恐れがあります。
また、展示会で成約とならない場合でも、その後、導入を検討している企業から問い合わせの連絡が入る場合があります。
問合せ先を記載する際には、より信頼性を高める情報として、以下の情報を記載するようにしましょう。
- 会社名・店舗名
- 電話番号
- 住所
- メールアドレス
- ホームページのURL

展示会チラシやイベントチラシのデザインの作り方

展示会チラシやイベントチラシのデザイン作成時のポイントは、以下の4点です。
- レイアウトの基礎を理解する
- 訴求したい部分を目立たせる
- 図解やイラスト・写真を入れる
- 両面印刷で作成する
上記のポイントを押さえておくことで、効果的なデザインをスムーズに作成することが可能になります。
レイアウトの基礎を理解する
展示会チラシのレイアウトで重要なのは、読み手に伝わりやすい内容であることです。
そのためにも、行間や図と文字のバランス、紙面の端などある程度の余白を確保するように意識しましょう。チラシには、つい情報を詰め込みたくなりますが、余裕を持って文章を配置することで読みやすいチラシとなります。
また、チラシ作成において「Zの法則」も理解しておきましょう。

人の視線は「左上→右上→左下→右下」とZの形に沿って動くので、一番伝えたい重要な内容などは、読み手が一番最初に目にする左上に配置し、そして、右下に移るにつれて細かい情報を配置していくと良いでしょう。
訴求したい部分を目立たせる
訴求したい内容やキャッチコピーなどは、前述の通り一番最初に目にするチラシの左上か、もしくはチラシの上部にバランスよく配置するのがおすすめです。
また、文字を大きくすることはもちろん、フォントやカラー、角度をつけるなど、他の文字や要素と違いを出すことで、テキストを目立たせることもできます。
展示会の雰囲気やしたいデザインの方向性、製品イメージなどを加味しつつ、適した目立たせ方を選択しましょう。
図解やイラスト・写真を入れる
展示会のような短時間で多くの情報が飛び交う場では、一目で内容を理解できるデザインが求められます。そのため、文字だけのデザインではなく、図解やイラスト、写真を効果的に活用することで、製品やサービスの魅力を直感的に伝えられます。
例えば、新製品を紹介する場合、実物の写真を掲載することで、質感やデザインを視覚的に伝えることができます。また、複雑な機能を持つサービスであれば、図解を用いて仕組みを説明することで、理解しやすくなります。さらに、イラストを活用することで、ターゲット層に親しみを持ってもらえたり、視覚的なアクセントとして注目を集める効果も期待できます。
このように、展示会チラシやイベントチラシでは、来場者に強い印象を与えるためにも視覚的に情報を伝えることが大切になります。
両面印刷で作成する
情報の詰め込み過ぎはおすすめできませんが、片面印刷だけでは情報量が制限される可能性があります。そのため、片面だけで商品やサービスを訴求できない場合は、両面でチラシの作成をおすすめします。
両面にすれば、表面に製品やサービスのキャッチコピーや特徴などを記載し、裏面には具体的な説明など、情報を整理して記載することができます。
さらに、両面印刷にすれば片面印刷に比べ画像も多く挿入しやすいため、読みやすくインパクトのあるチラシの作成が期待できます。
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展示会チラシの集客効果を高めるコツ

展示会チラシで集客効果をより高めるためにはコツがあります。この章では、展示会チラシの集客効果を高められる5つのコツについて解説していきます。
- ターゲットを明確にする
- 伝えたい情報を1つに絞る
- 展示会ブースに参加するメリットを訴求する
- ひと目でわかるようにする
- 展示内容との雰囲気をマッチさせる
上記のコツを踏まえてチラシを作成することで、より多くの方に展示会に足を運んでもらえる可能性があります。
ターゲットを明確にする
展示会チラシを受け取った来場者は「自身に関係のある情報かどうか」という視点でチラシを見ます。そのため、まずはどのような人にブースに来て欲しいかが一目でわかるようなチラシを作成しましょう。
例えば、経営者がターゲットであれば「経営者様へ」などターゲットに呼びかけるテキストを入れると良いでしょう。ターゲットに該当する来場者の興味や関心を引き出し、今後顧客になってもらえる可能性が高い見込み客をブースに呼ぶことが期待できます。
伝えたい情報を1つに絞る
展示会はたくさんの企業が参加しているため、来場者は短い時間でより多くの情報を取得したいと考えています。そのため展示会チラシを作成する場合は、要点を絞った纏まった内容にして、詳細をWEBサイトやSNS誘導するのがおすすめです。
情報量が多すぎてしまうと、メッセージがぼやけ、読み手の興味を引くことが難しくなります。また、展示会では、まずブースに足を運んでもらうことが目的となりますので、あれもこれも伝えようとはせずに、興味を持ってもらうための訴求ポイントを1つに絞ることをおすすめします。
チラシに製品やサービスに対しての説明がなくても、WEBサイトやSNSへ誘導することで、時間がない見込み客にも後から詳細を知ってもらうことができます。
展示会ブースに参加するメリットを訴求する
展示会ブースに参加してもらうメリットを訴求することも重要です。展示会ブースに来てもらうメリットを訴求することで、来場者が足を運ぶきっかけを作ることができます。
例えば、展示会参加者限定の特典や、サービス体験イベントなどを予定している場合は、来場者にとって展示会ブースに参加するメリットとなりやすいため、必ずチラシに情報を載せるようにしましょう。
ひと目でわかるようにする
展示会用チラシを配布しても、全員がチラシの内容をじっくり見てくれるわけではありません。前述した通り、展示会の来場者は短い時間で多くの情報を取得したい考えている方がほとんどです。
そのため、写真やイラストなどを上手く活用し、一目見ただけで情報が伝わるようなチラシデザインを心掛けましょう。
展示内容との雰囲気をマッチさせる
展示内容との雰囲気をマッチさせたチラシ作りをすることも重要なポイントです。
例えば、高級感のある展示物の場合、上質紙や光沢紙で高級感を表現するのもおすすめです。また、お得感を伝えたい展示物の場合は、カラーを鮮やかな赤や黄色などお得感を連想させるようなデザインにすると来場者の目に留まる可能性があります。
このように、用紙の種類やカラー、デザインなどによって読み手に与える印象も変わってきます。展示内容とチラシの乖離をなくすためにも、展示内容のコンセプトに合ったチラシ作りを心がけましょう。

展示会チラシ作りで失敗を防ぐための注意点

展示会チラシは、集客効果を高めるための重要なツールですが、作り方を誤ると効果が半減してしまう恐れがあります。ここでは、失敗を防ぐための2つのポイントを紹介します。
- 他の販促物とデザインを統一させる
- 専門用語は避けて分かりやすくする
展示会チラシを作成する際は、デザインの統一感と分かりやすい表現を意識し、来場者にしっかりとメッセージが伝わるよう工夫しましょう。
他の販促物とデザインを統一させる
展示会チラシのデザインは、ポスターやパンフレット、Webサイトなどチラシ以外の販促物とも統一感を持たせることが大切です。デザインがバラバラだと、来場者が同じ企業のものと認識しにくくなります。コーポレートカラーやロゴ、フォント、デザインテイストを統一することで、視認性を高め、ブランドの記憶が残りやすくなります。反対に、競合他社と似たデザインを採用してしまうと、見分けがつかなくなるリスクもあるため注意が必要です。
専門用語は避けて分かりやすくする
展示会チラシでは、業界特有の専門用語を避け、誰にでも理解しやすい言葉を使うことが大切です。デザインやキャッチコピーが魅力的であっても、読み手に伝わらなければ期待する集客効果を得られない恐れがあります。
例えば、IT業界の紹介で「クラウドソリューション」と表現するのではなく、「インターネットを通じて利用できるサービス」といった分かりやすい表現を使と、より幅広い来場者の興味を引きやすくなります。

イベントチラシのデザイン制作事例

ここでは、イベントチラシにおける実際の成功事例をご紹介します。
羽根木の森アイクリニック様のポスティング施策
東京都世田谷区にある羽根木の森アイクリニック様では、新規顧客の開拓を目的として、A4サイズの内覧会イベントチラシを作成し、関東地域でポスティングを実施されました。
細かいエリアセグメントを行い、より来院見込みの高い可能性があるエリアでポスティングを軒並み配布で実施したところ、内覧会に80名程の来院が実現しました。
ポスティングにおけるイベントチラシも、展示会チラシ同様に集客するための工夫が必要になります。投函されたチラシの中からターゲットの目を引き、足を運んでもらうためには、上記チラシ作成時のポイントやコツを理解した上でチラシデザインを作成することをおすすめします。

展示会チラシのデザイン作成は株式会社ラインへ

本記事では、展示会チラシの作成のポイントやコツをご紹介しました。展示会チラシでより高い集客効果を得るためにも、ご紹介したコツやポイントを参考に展示会用のチラシを作成してみてください。
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この記事を書いた人
ライン編集部

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